内容説明
大学初年次生が、現代の化学を理解するために必要な事項をまとめた教科書。知識を網羅するという記述を避け、原子や分子を基本単位として物質を理解するという、化学の基本的な視点に基づいて解説されている。1章で「化学とは何か」について考察を行う。2章と6章では、化学を考えるために必要な物理的な手法を、3章から5章においては、原子の構造と原子間の結合の本質、化学結合によって作られる物質の一端を述べる。7章から9章では、溶液を舞台にした物質の変化について、10章では、化学の中でもっとも重要な元素である炭素を中心とした有機化学について解説する。11章で生命に関係する化学、12章で環境に関係する化学についてもふれる。
目次
化学と物質
化学の量子論的な理解のための基礎
原子の構造
化学結合
配位化合物の化学
化学熱力学
溶液内の反応と化学平衡
反応速度論
電気化学
有機化学
化学と生命現象
環境の化学
著者等紹介
久保園芳博[クボゾノヨシヒロ]
1991年九州大学大学院理学研究科博士後期課程(化学専攻)修了。現在、岡山大学大学院自然科学研究科教授。理学博士。専門は物性物理化学
山崎岳[ヤマザキタケシ]
1986年東京工業大学理工学研究科博士課程(化学専攻)修了。現在、広島大学大学院総合科学研究科教授。理学博士。専門は生化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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