内容説明
教員として中学や高校で化学を指導することを念頭においてまとめたテキスト・参考書。必要な内容を精選し、その理論的背景・教育的背景・指導上の留意点・教材化などを加味して、基本となる概念をしっかり理解できるようていねいに解説している。また、教育実践に役立てることができるよう、効率的で安全な演示実験や生徒実験、著者らが開発した化学反応教材・指導法などをコラムで紹介している。さらに、学校教育を越えた「万人のための化学」の教育実践のために、安全のための化学とエネルギー・環境教育などを終章でとりあげている。教員養成系の学生だけでなく、中学・高校の理科の教員免許取得をめざす学部学生、すでに教員として教壇に立っている教師にとって好個な書である。
目次
1章 物質の構成
2章 物質の状態
3章 化学変化の特徴と反応速度
4章 化学変化の方向性
5章 無機物質の性質と反応
6章 有機化合物の性質と反応
7章 高分子化合物と生体関連物質
第8章 化学と社会
著者等紹介
田中春彦[タナカハルヒコ]
1968年広島大学大学院理学研究科修士課程修了。1972年理学博士(広島大学)。2006年広島大学大学院教育学研究科を退職。広島大学名誉教授。日本化学会化学教育賞受賞(2003年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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