内容説明
本書は化合結合と化学異性から始まり、各官能基を中心に化合物の構造・物理的性質・反応機構について解説し、構造解析に重要なスペクトル分析法、最後に有機化学の諸原理を生体分子にあてはめて述べている。立体的な分子モデルやカラフルな図表により読者の理解を助け、随所に組み込まれた例題や問題を自ら解くことで基本原理を確実に定着させていく。章末には“反応のまとめ”、“反応機構のまとめ”を新たに加え、一目で基本事項を復習できるよう配慮がなされ、また他分野との関連や最新の応用例にも言及し、有機化学が日常生活のみならず生物や生命科学などにどのように関係し応用されているかを理解できる。初学者の教科書、参考書として最適な一冊である。
目次
結合と構造異性
アルカンとシクロアルカン:配座異性および幾何異性
アルケンとアルキン
芳香族化合物
立体異性
有機ハロゲン化合物:置換反応と脱理反応
アルコール、フェノール、チオール
エーテルとエポキシド
アルデヒドとケトン
カルボン酸とその誘導体
アミンとそれに関連した窒素化合物
スペクトル分光法による分子構造の決定
複素環化合物
合成高分子
脂質と洗剤
炭水化物
アミノ酸、プチペド、タンパク質
ヌクレオチドと核酸
著者等紹介
ハート,ハロルド[ハート,ハロルド][Hart,Harold]
ミシガン州立大学名誉教授
クレーン,レスリー・E.[クレーン,レスリーE.][Craine,Leslie E.]
セントラル・コネチカット州立大学化学科
ハート,デービッド・J.[ハート,デービッドJ.][Hart,David J.]
オハイオ州立大学化学科
秋葉欣哉[アキバキンヤ]
1959年東京大学理学部化学科卒業。現職、広島大学名誉教授。理学博士
奥彬[オクアキラ]
1961年京都大学工学部工業化学科卒。現職、京都工芸繊維大学名誉教授。工学博士
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