内容説明
「生命科学のための」という目的に適応するために溶液論・分光学に力をおいていることと、まず熱力学の基礎を理解してのち平衡論・反応論へ進み、構造論に至るという構成になっていることが、本書の特徴である。さらに、なるべく数式を振り回わさないで物理化学の原理と概念をわかりやすく解説していること、生命科学に関連する具体例や問題が豊富にとりあげられている等、初学者でも十分理解できるように配慮されている。
目次
第3部 微視的な系(量子力学の原理;化学結合;分光学の原理;生化学のための分光学)
第4部 ミクロの世界とマクロの世界の橋渡し―統計力学入門(統計力学;輸送過程)
第5部 対称と分子構造(対称性;X線回折と分子構造の決定)