内容説明
本書は微生物(菌類、細菌、ウイルス)によって起こる植物の病害を理論と応用の両面からバランスよく論じる方針をもって書かれている。まず、寄主植物と病原微生物のそれぞれを別個に説明した後、寄主と病原の複合系へと進め、さらにそれらの知識の上に立って、抵抗性作物の育成や農薬開発のあり方等の問題についても考察する。個々の例を枚挙するのでなく、できるだけ一般法則を演繹することに重点が置かれており、手頃なテキストあるいは入門参考書といえよう。
目次
1 緒言
2 病植物
3 病原微生物
4 病原の形態と機能
5 感染と定着
6 個体群レベルでの寄主―病原の相互作用
7 個体および細胞レベルでの寄主―病原の相互作用
8 分子レベルでの寄主―病原の相互作用
9 寄主―病原の特異性
10 病害防除