内容説明
本書は、理工系の学生を対象とした力学の教科書である。高校で物理学を十分に習得していない学生も考慮して、力学の基礎的な考え方と数学的手法を理解できるようになることを意図している。ニュートン力学を中心に、物体の運動、力の働きなどの基礎的なことからはじめ、運動方程式、エネルギー保存則、慣性モーメントなどを取り上げる。解説にあたっては、現象の説明に重点をおき、さらに、その現象を自らの手で数式を用いて表現できるように、式の導出には詳しい説明を与えている。また、数多くの例題と図版を用いることにより物理的思考が身につき、学習の理解度が高められるように配慮がなされている。
目次
0 はじめに
1 科学の準備
2 運動の記述
3 力の性質と運動
4 いろいろな運動
5 円運動
6 様々な振動現象
7 力学的エネルギー
8 質点系の力学
9 力のモーメントと角運動量
10 剛体の運動
11 補足
著者等紹介
渡邉努[ワタナベツトム]
2002年名古屋大学工学部物理工学科卒業。2007年名古屋大学大学院工学研究科博士課程修了。現在、千葉工業大学先進工学部教育センター教授、博士(工学)
木山隆[キヤマタカシ]
1994年京都大学理学部卒業。1999年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、千葉工業大学社会システム科学部教育センター准教授、博士(理学)
山下基[ヤマシタモトイ]
1996年京都大学工学部衛生工学科卒業。2004年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、千葉工業大学先進工学部教育センター准教授、博士(理学)
安武伸俊[ヤスタケノブトシ]
2001年九州大学理学部物理学科卒業。2007年九州大学大学院理学府博士課程修了。現在、千葉工業大学情報科学部教育センター准教授、博士(理学)
横田麻莉佳[ヨコタマリカ]
2014年千葉工業大学工学部生命環境科学科卒業。2020年千葉工業大学大学院工学研究科博士後期課程単位取得後退学。現在、日本大学医学部一般教育学系物理学分野助教、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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