出版社内容情報
身の回りの水・空気の流れから果ては核融合装置・天体プラズマの流れまで、乱流は様々な分野で現れる。非一様性乱流を扱う理論的手法と乱流モデルの考え方を通して、理学と工学の成果が有機的に融合する様が示される。
内容説明
身の回りの水・空気の流れから、高分子溶液、内燃機関、航空機、気象・海洋現象、核融合装置・天体プラズマの流れまで、乱流は理工学の様々な分野で現れる。その効果で実効的輸送(粘性・拡散・抵抗など)が決まるため、乱流は諸現象を理解する鍵となる。実現象の乱流は不均一な大規模流れと不規則な乱れとからなる。「流れ」と「乱れ」が複雑にカップルし動的に発展していく。本書では、非一様性乱流を扱う理論的手法と乱流モデルの考え方が紹介される。流体やプラズマの具体的な乱流現象への適用例をとおして、理学と工学の成果が有機的に融合する様が示される。
目次
第1部 乱流の基礎知識(乱流の基礎)
第2部 乱流を解析する手法(多重スケール法―回転卵運動への応用;渦粘性―RANSとTSDIAによる定式化の比較 ほか)
第3部 乱流の様々な世界(大気境界層の熱・物質輸送;乱流抵抗の低減 ほか)
第4部 乱流とプラズマ(プラズマの乱流輸送と構造形成;乱流ダイナモ ほか)
著者等紹介
横井喜充[ヨコイノブミツ]
1995年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東京大学生産技術研究所助教
下村裕[シモムラユタカ]
1989年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学法学部教授
半場藤弘[ハンバフジヒロ]
1990年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東京大学生産技術研究所准教授
岡本正芳[オカモトマサヨシ]
1997年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、静岡大学工学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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