出版社内容情報
ノーベル物理学賞を受賞した理論物理学の大家による素粒子物理学の入門書。ほとんど数式を使わず、現在の素粒子物理の標準理論を説明している。素粒子物理を発展させてきた人たちの数多くの写真とエピソードも興味深い。
内容説明
ノーベル物理学賞を受賞した理論物理学の大家が、教育的情熱を込めて書いた素粒子物理学の入門書である。ほとんど数式を使わずに、現在の素粒子物理の標準理論を説明したものであり、高校程度の物理の知識があれば素粒子の世界にふれることができる。第一級の理論家によって書かれた本書は、専門家にとってもはっとするような記述も多く、広い読者が楽しめる内容である。クォークモデルからゲージ理論へと発展していく理論の最前線にいた著者自身の経験や、素粒子物理学を発展させてきた人たちにまつわるエピソードが散りばめられており、物理学者らの人間ドラマとしても興味深い。
目次
1 準備
2 標準モデル
3 量子力学、状態混合
4 エネルギー、運動量、マスシェル
5 素粒子の見つけ方
6 加速器と貯蔵リング
7 セルンのニュートリノ実験
8 粒子動物園
9 素粒子理論
10 ヒッグス粒子を求めて
11 量子色力学
12 むすび
著者等紹介
東島清[ヒガシジマキヨシ]
1948年生まれ。1970年京都大学理学部卒業。理学博士(京都大学)。東京大学助手、高エネルギー研究所助教授、大阪大学教養部教授、理学部教授等を経て、大阪大学大学院理学研究科教授。専門は理論物理学(素粒子論)
東島仁[ヒガシジマジン]
1978年生まれ。2001年慶應義塾大学文学部卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了、京都大学大学院生命科学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院生命科学研究科博士後期課程在学中。専門は生命倫理、科学コミュニケーション、実験心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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