内容説明
本書は、理工系の学生を対象とした、大学初年級向きテキストである。基本的に重要な電場・磁場という抽象的な概念の解説では、その導入の理由とともに、身近な話題や具体的数値を用いて、その物理的イメージを描き出す。多くの法則の相互の関係や全体系における位置づけを確認しながら、全体の流れの方向を見失うことなく話を進めている。ベクトルの微分の記号の使用を避け、なるべく簡単な数式を用いて平易な説明を心がけている。また１００余題の例題・問題を随所に設け、詳解を与えてある。改訂にあたっては、解説文の見直しを行ない、具体的な数値計算の問題を追加した。
目次
１ 静電場
２ 定常電流
３ 電流と磁場
４ 電磁誘導
５ 準定常電流
６ 電磁波
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬき
2
ちょっと図が多い2012/07/03
たく
1
電磁気の履修に備えて簡単な所からやっていこうとして手に取った。序盤の方からちょうど良い難易度で進んでいったので、電磁波以外の範囲はうまく理解できたつもり。 ただ、初学者のためにというキャッチフレーズには少々語弊があるような……（secなどが普通に断り無しで出てくる）初学者といってもあくまで大学数学を少しかじった人が対象だと思う。2020/09/02
erechorse
1
教養電磁気の講義用だったので、とりあえずマクスウェルの方程式導出まで読む。ベクトル解析を一切使っていないので微分形への補完は必須だが、未履修だったからありがたい。実際に行われた実験を語りながら進むので、ちょっとした科学史を見ている気分。他の教科書もそうかもしれないが、2019年にSI単位系においてアンペアの定義が変わっているので補足が必要かもしれない。2020/01/03
コンバースさん
1
今っさらだけど全部読んだ ベクトル解析の記号が一切使われておらず、これがわからない人にも読めるようになってるのは素晴らしい ただあまりに簡単なので次は砂川御大の電磁気学を読みましょう！2014/10/16
わたり
1
超初学者向け。電磁気学の基本中の基本の概念が短期間でさらえる本。これさえ読んでおけば、授業が全く分からないなんてことはないはず。しかし、さすがにこれだけでは不十分過ぎるので、さらに上級の本を読むことが必要2014/09/20
