内容説明
本書では、生物物理の様々な分野の中から、今日注目を集めている蛋白質の構造・機能・設計、筋収縮のメカニズム、生体における情報処理、の三つのテーマについて、それぞれ第一線で活躍中の著者が多くの図版や写真を用いて平明に解説している。
目次
第1部 蛋白質(蛋白質研究のフロンティア;アミノ酸置換による安定性の変化;立体構造とその運動をNMRで見る;立体構造のダイナミックス―線形の側面;立体構造のダイミナックス―非線形の側面;蛋白質の進化と立体構造)
第2部 筋収縮(筋肉科学のルネッサンス;3次元電子顕微鏡で筋肉を見る;筋収縮の分子メカニズムと高速X線回折;筋肉における滑り運動を分子レベルで直視する;収縮構造を解剖する;筋肉の遺伝子;筋肉のエネルギー利用を直接見る;アクトミオシンATPaseと化学―力学エネルギー変換)
第3部 脳・神経(神経興奮の生物物理;イオンチャンネルの構造と機能;心ペースメーカーでの情報受容と伝達;網膜での情報処理;脳での視覚情報処理―パターンの動きの分析と統合について)



