内容説明
本書は相互に絡み合う生物学の重要なキーワード、「形・情報・進化」をその本質と相互作用を探り、その概念の交わり、異なる座標軸の集結点を描き出すことを意図している。生物学を束ねるもう一つの座標軸、隠されたコードとして、“ゲノム”をテーマとした。
目次
第1章 進化・情報・かたち(生命知のパースペクティブ;一体、情報とは? ほか)
第2章 進化の本質(実験室内高速分子進化からわかること;タンパク質のかたちはどこから来たか? ほか)
第3章 情報の本質(塩基配列から見えてくるもの;ゲノムと生物 ほか)
第4章 「かたち」の本質(「形の宝庫」放散虫;生物の形―システムの生成と進化の観点から ほか)
著者等紹介
伏見譲[フシミユズル]
1965年東京大学理学部卒業。1969年東京大学大学院理学系研究科中退、東京大学理学部助手、埼玉大学理工学部講師、工学部助教授を経て、1986年埼玉大学工学部教授、理学博士、85~87年、独マックスプランク生物物理化学研究所客員研究員。現在、埼玉大学大学院理工学研究科長、埼玉県地域結集型共同研究事業研究統括、科学技術振興機構先端分析計測機器開発事業開発統括
西垣功一[ニシガキコウイチ]
1972年東京大学理学部生物化学科卒業。1976年東京大学理系大学院博士後期課程中退、埼玉大学工学部助手、助教授を経て、2004年埼玉大学工学部教授、理学博士、この間、01~02年イギリス医学研究協議会(MRCケンブリッジ)において客員研究員。埼玉大学大学院理工学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。