内容説明
現代社会は、交通手段の発達やインターネットの普及により、文化・情報・経済のグローバル化が急速に進展し、個人レベル・集団レベルでの国際交流や異文化との接触の機会が増している。本書は、現代社会を読み解くためのキーワードの1つとして「異文化」をとりあげ、人文科学・社会科学・自然科学の幅広い視点から32のテーマについて考察した書である。
目次
第1部 異文化を考える
第2部 異文化のまどい(日本文化と異文化との相互作用;自然からみた文化)
第3部 異文化の衝突と融和(異文化に直面して;アイデンティティとグローバル化)
第4部 異文化とつきあう(言語とコミュニケーション)
仮想座談会:“異文化を学ぶ”ということ
著者等紹介
於保幸正[オホユキマサ]
1949年生まれ。地質学専門。教育の面では教養教育はどのように行えば効果的なのか、研究の面では岩石の割れ目はどのようにして顕在化するのか、が目下の関心事です
開発一郎[カイホツイチロウ]
1951年生まれ。水循環論専門。東アジアの水循環、土と水の量的評価が目下の関心事である
水羽信男[ミズハノブオ]
1960年生まれ。中国近代史専門。主要著訳書に「羅隆基にみる中国近代知識人像」(共著、池田誠・上原一慶・安井三吉編『中国近代化の歴史と展望』、法律文化社、1966)。人間が人間らしく生きるとは、というテーマを近代中国を素材に研究しています。具体的には近代中国の思想と、それを育む都市の文化について考えています
浅野敏久[アサノトシヒサ]
1963年生まれ。人文地理学専門。地域開発と環境運動のかかわりや、地域計画への市民参加に関心をもっています。研究とは別に、大学のある東広島市内での里山づくりと山形県朝日町でのボランティアのカモシカ調査と観察会を継続的に行っています
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