内容説明
問題解決環境、すなわちPSE(Problem Solving Environment)とは、コンピュータやソフトウエアを使用するにあたって、特別の知識やスキルがなくとも利用できる「人にやさしいコンピュータのハードおよびソフトの環境を構築し、提供すること」を目的とする、シミュレーション科学・計算科学における新しい学問領域である。本書はそのPSEについて、基礎編では、PSEとは何か、PSEの考え方、PSEの可能性を中心に解説し、応用編では、PSEのさまざまな分野での実際問題への適用例(Grid、可視化、シミュレーション、エンジニアリング、バイオ関連など)を紹介する。人にやさしいコンピュータのハードやソフトの重要性がますます高まっている昨今、PSEの見方・考え方がいかに求められ、大切であるかを学ぶことのできる本邦初の解説書である。
目次
5 応用編の導入―シミュレーション科学・計算科学からPSEへ(PSEの定義;問題解決の手順 ほか)
6 Grid環境とPSE(Gridコンピューティング;GridとPSE ほか)
7 可視化を支援するPSE(可視化とは;可視化における課題とPSEの必要性)
8 シミュレーションを支援するPSE(大規模シミュレーションを支援するPSE;ネットワークコンピューティングを支援するPSE ほか)
9 エンジニアリングを支援するPSE(街区の風環境を評価するPSE;CAEを支援するPSE ほか)
10 教育支援PSE(教育現場を支援するPSE;PSEとe‐Learning ほか)
著者等紹介
川田重夫[カワタシゲオ]
1981年東京工業大学大学院博士課程中退。宇都宮大学工学部教授(工学博士)
田子精男[タゴヨシオ]
1972年東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。金沢大学理学部教授(理学博士)
梅谷征雄[ウメタニユキオ]
1968年東京大学理学部数学科卒。静岡大学情報学部教授(工学博士)
南多善[ミナミカズヨシ]
1972年甲南大学理学部応用物理学科卒。富士通(株)/社団法人バイオ産業情報化コンソーシアム
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