内容説明
本書は、平方根、指数・対数関数、三角関数、双曲線関数などの関数値を能率的に計算する近似式(最良近似式)のプログラムの作り方を実務上のノウハウとともに丁寧に解説したユニークな書である。多項式、連分数、有理式による近似の処理上の優劣と、近似式の係数の計算法を具体的に説明するばかりでなく、著者によって導入された近似式の一般形である混合形近似式の定義と、その意義についても平易に解説する。なお、混合形近似式の係数の計算プログラムがPascalで示されている。学生はもとより、関係の技術者、研究者、数値計算ユーザにも有用な参考書である。
目次
1 序論
2 実数値の計算機内部での性質
3 関数プログラムの構成法
4 多項式による近似
5 有理式による近似
6 連分数による近似
7 混合展開形の近似式
8 最良近似式計算プログラム
9 代表的関数の近似式の最大誤差
10 数学的ソフトウェアとしての近似式