内容説明
本書は既刊「1変数の微積分」の続刊書であり、大学の1変数の微分積分を履修した後に学ぶ多変数の微分積分の話題に特化してまとめられている。多変数の微分積分の内容をただ網羅的に解説するのではなく、多変数ならではの特徴がつかめるよう、あくまで基礎的な考え方を中心に丁寧に示すことに努めている。さらに最近では、AIやデータサイエンスなどで高次元データを取り扱うことが普通になってきていることから、2、3次元以上の高次元でも使えるように一般性をもたせた説明を行い、また、変数変換による重積分など、単に計算を行うだけでなく計算の背後にある(線形代数と絡み合うところの)仕組みなども、具体的な例を豊富に盛り込み解説するように心がけている。
目次
1 多変数関数(多変数関数とは;極限;連続 ほか)
2 多変数関数の微分(偏微分;1変数関数の微分から多変数関数の微分へ;方向微分 ほか)
3 多変数関数の積分(2重積分;累次積分;変数変換 ほか)
A 付録:ヤコビアンとデターミナント
B アダプティブオンライン演習「愛あるって」
著者等紹介
廣〓英雄[ヒロセヒデオ]
1977年九州大学理学部数学科卒業。現在、中央大学研究開発機構教授、久留米大学客員教授、九州工業大学名誉教授、工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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