内容説明
本書は、ブートストラップ法を用いたデータ解析の入門書である。この方法は、従来の理論的方法のように分布の型を仮定しなくてもよく、さらに、推定・検定を行うのに十分でない少数のデータに対してでも対応でき、結果も十分な精度のものが得られる、近年注目をあびている手法のひとつである。本書は、まず、推定・検定の基本的事項を簡単に復習した後、理論的詳細よりも、Excelを使してブートストラップ法で実践的かつ簡単に推定・検定を行う方法を紹介する。さらに、従来方法との比較も行うことで、いかにこの方法が有用なものかを示している。なお付録では、著者作成のブートストラップ法による解析を簡単に行うためのExcelのシートを紹介する。データの解析にかかわる学生、研究者、実務家にとって、ブートストラップ法を実践で活用するための絶好の入門書である。
目次
1章 母集団分布とパラメータ(母集団分布;平均と分散 ほか)
2章 パラメータの推測方法(データ数が多い場合の点推定法と区間推定法;統計的仮説検定)
3章 ブートストラップ法による推測方法(ブートストラップ法の考え方(リサンプリング)
ブートストラップ法の手順 ほか)
4章 Excelによるブートストラップ法(プログラム作成の流れ;リサンプリング ほか)
5章 ブートストラップ法と従来方式との比較(母平均の信頼区間;母平均の検定 ほか)
付録
著者等紹介
吉原健一[ヨシハラケンイチ]
1958年東京教育大学理学部大学院修士課程修了。1973年横浜国立大学工学部教授。1997年ニューヨーク科学アカデミー会員。現在、横浜国立大学名誉教授(理学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- きみはたいせつ