感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリョーシャ
4
大学教養課程レベルの統計学の入門書である。Σ記号は多用されるが、微分積分は回避している。平均値や標準偏差といった統計的な記述を概観し、確率や確率分布の基礎を丁寧に確認した後、標本抽出や推定、仮説の検定、相関・回帰へと進んでいく。新しい内容が登場した際には、必ず例が示され、具体例を通して学ぶという姿勢が貫かれている。平方根や各種確率分布の数値を、巻末の表から読み取る形式は古びている。しかし、結果としては、数値を代入した途中式が本文中に示され、本書のわかりやすさに一役買っている。2016/01/25
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