内容説明
本書は、理科系ばかりでなく、文科系の初年級学生にとっても重要な、基礎教育科目として欠かせない“線形代数学”への入門書である。多くの学生に対応できるように、高等学校の必修科目である数学Iだけを前提として書かれている。そして、高等学校の教科書のように、なるべく多くの図や囲みを用いて、視覚にやさしいように配慮した。さらに、大学の数学としての本質を失うことのないように、内容の構成にも工夫をし、学生諸君がすぐにつまずかないように、できる限り飛躍のない丁寧な証明を心がけた。
目次
1 ベクトル
2 ベクトルと図形
3 行列
4 行列式
5 連立1次方程式
6 行列の対角化
7 対称行列と2次形式
8 1次変換