内容説明
本書は、S.S.Chernによる北京大学における一連の講義をもとにまとめられた微分幾何学の入門的解説書である。簡明で直截的な説明、そして基本的な内容に対する徹底した考察という、Chernの講義スタイルと内容をそのまま伝えることを心がけて、物理学への応用も視野に入れつつ、微分幾何学の基礎からわかりやすく丁寧に説明されている。なお、後半では近年発展著しいフィンスラー幾何学について、著者らの最新の研究をもとに、初学者向けに解説する。
目次
1 可微分多様体
2 多重線形代数
3 外微分法
4 接続
5 リーマン幾何学
6 リー群・動標構
7 複素多様体
8 フィンスラー幾何学
付記A 歴史的なメモ
付記B 微分幾何学と理論物理学
著者等紹介
チェン,W.H.[チェン,W.H.][Chen,Wei‐Huan]
北京大学
ラム,K.S.[ラム,K.S.][Lam,Kai S.]
California State Polytechnic大学、ポモナ校
島田英夫[シマダヒデオ]
1967年北海道大学理学部数学科卒。1985年コシュート大学(デブレェツェン,ハンガリー)よりPh.D.現在、北海道東海大学教授(Ph.D.)
サバウ,バシレ・ソリン[サバウ,バシレソリン][Sabau,Vasile Sorin]
1991年バベシュ・ボヤイ大学(ルーマニア)理学部数学科卒。2001年東京都立大学大学院理学研究科数学専攻博士課程修了。北海道東海大学講師(理学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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