内容説明
本書は、「曲線」を題材に取り上げ、幾何学の見方・考え方を初学者向けに紹介した入門的解説書である。楕円についての諸々の話題、曲線の長さや曲がり方、また、等周不等式・四頂点問題、さらには、曲線の位相不変量などについて、個々の問題や数学的概念の背景にある考え方を詳しく述べながら、幾何学的視点を通して曲線のもつ数学的性質・特徴とその魅力を紹介する。
目次
1 楕円(楕円の定義;楕円の方程式 ほか)
2 曲線の長さ(曲線の長さに関する準備;曲線の長さに関する積分公式 ほか)
3 曲率(曲率をとらえる3つの考え方;距離関数と曲率円 ほか)
4 フーリエ級数の応用(フーリエ級数に関する準備;等周不等式 ほか)
5 平面閉曲線の位相不変量(安定閉曲線と不連続な変化;深さと交点の符号 ほか)
著者等紹介
小沢哲也[オザワテツヤ]
1977年名古屋大学理学部数学科卒業。1983年名古屋大学大学院理学研究科満了。1984年理学博士(パリ大学第7)。名城大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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