内容説明
本書は、初学者向けの線形代数学の教科書・参考書である。行列の計算の修得はもとより、行列および線形空間の理論を理解することを目標におき、前半は「正則行列の特徴づけ」を、後半では「行列の対角化と上三角化」をテーマに掲げ解説する。例題を豊富に盛り込むとともに、定理などの証明もできるだけ具体的な計算をもとに行い、さらに、定理のもつ意味についての説明や、漸化式、微分方程式への応用例も取り入れるなど、初学者が抽象的議論にとまどうことのないよう配慮して解説されている。
目次
１章 行列と行列式
２章 連立１次方程式と行列の階数
３章 ベクトル空間
４章 固有値、固有ベクトルおよび行列の対角化
５章 内積と正規行列の対角化
６章 ジョルダン標準形
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
＊＊5
0
ジョルダン標準形まで載っていてここまで簡潔なものはあるのかな？ってくらいおススメ。
liquor
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線形代数の基本的な理論がジョルダン標準形までまとめられています。行間はあまりなく、初めて線形代数を勉強する人でも読み進められると思います。ただジョルダン標準形の章はゴチャっとしていて、どうすればジョルダン標準形が計算できるのかわかりにくいかも知れません（そもそも複雑で難しいところなのですが…）。あと複素内積の定義が多くの本と異なっている（第1成分に関する共役をとっている）ので注意が必要です。2016/07/29
osa_k
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院試勉強のため教科書を引っ張り出して来た2012/06/27
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