内容説明
本書の構成は、課題と展望を主に扱った第１～４章と、実態分析を主に扱った第５～１４章との大きくは二つからなっている。後者はさらに、産業と地域をクロスさせる形で大略二つに分けられる。すなわち、第１１章までは主に国内の工業動向を対象とし、先端技術産業の立地変動と、構造不況産業などの産業調整・立地変化とを扱っており、各章は対象とする知域スケールや、当該産業の空間的展開の特質を異にするものを扱っている。主に海外を扱った第１２～１４章は、多国籍企業の行動や海外の地域システムを対象としている。
目次
先端技術、地域開発、および産業立地
工業地理学研究と合理化の問題
工業の構造転換と工業の立地・地域構造の変動
産業立地研究の新しい潮流と現代の地域問題
先端技術産業の立地展開と地域構造
わが国の工業における生産機能の地域分化
ＯＩＡの衰退と再編
電機・電子工業の地方分散と企業内地域間分業の展開
石油化学工業の構造改善と立地変動
構造不況下における合繊工業の立地変動
合成繊維資本の生産機能と事業所展開
多国籍企業の立地と地域経済の変貌
外国資本の進出と地域経済
国際化と地域農業再編の基本的課題
著者等紹介
西岡久雄［ニシオカヒサオ］
青山学院大学名誉教授
松橋公治［マツハシコウジ］
明治大学教授
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