出版社内容情報
人類の歴史が戦争や虐殺で埋め尽くされているのはなぜなのか? 異端審問、ジハード、暴動、革命、内戦、二度の大戦、全体主義、ファシズム、カティン、クメール・ルージュなど、24の象徴的な出来事を例にその本質に迫る。
内容説明
人間の奥に潜む残酷さをあらゆる側面から描く!人間は憎悪と破壊の欲望を持っている。平時においては、こうした衝動は眠っているが、時代の平安が破られると目覚める。この衝動を覚醒させ、集団的な精神疾患へとエスカレートさせることはかなり容易である。
目次
第一部 古代からキリスト教およびイスラーム世界まで(古代ローマ人は残酷だったのか? 剣闘士の伝説と現実;中世における複数権力の併存と残酷さ;カトリック教会、異端派、異端審問;ジハードの残虐性;版画に見る「戦争、虐殺、騒乱」 トルトレルとペリッサン(一六世紀フランス))
第二部 革命的残虐行為―全体主義的残虐行為へ(残虐性の教育効果 ロベスピエールとその派閥の死 一七九四年七月二八日;社会規範と権利 サドの残虐性が政治的に示唆しているもの;正規軍の戦争から民衆をまきこんだ戦争へ;「理解できるか、できないか。それが問題だ…」ドストエフスキー、トルストイ、サヴィンコフそしてネチャーエフの『革命家の教理問答』;「マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリン、毛!」階級闘争、内乱、全体主義的残虐 ほか)
著者等紹介
クルトワ,ステファヌ[クルトワ,ステファヌ] [Courtois,St´ephane]
共産主義を専門とする歴史研究者。HDR(高等教育機関で研究・指導を行う国家資格)保持者であり、フランス国立科学研究センター(CNRS)の名誉研究部長、カトリック高等学院(ICES)現代史教授、複数の叢書の監修者。フランス共産党の歴史にかんする数多くの著作があるほか、編著として全体主義をテーマとする複数の書籍にかかわった。近刊書である『レーニン―全体主義の発明者』(ペラン、2017)は、2018年に歴史本大賞と政治家伝記大賞に輝いた
神田順子[カンダジュンコ]
フランス語通訳・翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
Go Extreme
マウンテンゴリラ