肥料争奪戦の時代―希少資源リンの枯渇に脅える世界

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肥料争奪戦の時代―希少資源リンの枯渇に脅える世界

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562072965
  • NDC分類 574.75
  • Cコード C0098

出版社内容情報

肥料として農業を支え、人類に不可欠な希少資源リン。そのリンの世界的な枯渇、争奪戦、海洋流出、食料ショックのリスクーーいま知っておかないと怖いリン問題について、ピューリッツァー賞ファイナリストが警鐘を鳴らす。

内容説明

持続可能な農業システムは崩壊寸前。リンの枯渇に世界は耐えられるのか。肥料として農業を支え、人類に不可欠な元素リン。そのリンの世界的な枯渇、争奪戦、水質汚染、食料ショックのリスク―いま知っておかないと怖いリン問題とは。

目次

第1部 リン争奪戦(悪魔の元素;壊れた生命の輪;骨から石へ;砂の戦争)
第2部 リンの代償(汚れた石鹸;毒の水;誰もいない海岸;病んだ心臓)
第3部 リンの未来(無駄にしない)

著者等紹介

イーガン,ダン[イーガン,ダン] [Egan,Dan]
ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙の記者で、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校に淡水科学部シニアフェローとして在籍中。執筆した記事で過去に2度ピューリッツァー賞の最終候補に選ばれた。五大湖の生態系の危機について書いた第1作目のThe Death and Life of the Great Lakesはニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入り、ロサンゼルス・タイムズ・ブック賞、J・アンソニー・ルーカス賞を受賞。本書が2作目となる。コロンビア大学ジャーナリズム科卒業。現在は妻子と共にウィスコンシン州ミルウォーキーで暮らす

阿部将大[アベマサヒロ]
1976年生まれ。山口県宇部市出身。大阪大学文学部文学科英米文学専攻卒業。大阪大学大学院文学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

124
化学肥料や洗剤の原料として必須のリンは鉱物の一種だが、世界の海では農業用水や家庭排水で垂れ流されたリンにより赤潮や有毒な藻が大発生している。人口が増え続ける地球の農業生産を支えてきたリンを巡り、自国民を食わせる食料を確保するため列強が争奪戦を繰り広げている現実に全く無知なのを思い知らされる。しかもレアメタルよりも生産地が偏在しており、近い将来に地球人口が100億人を突破する頃、リンの生産が枯渇するか鉱山をひとりの国王が独占する事態もあり得るとは。簡単に飢餓を引き起こすリンは、神にも悪魔にもなる元素なのだ。2023/08/21

泰然

39
英原題を直訳すると「悪魔の元素」。人体の構成要素で、作物栽培の肥料資源であるリン元素をめぐる話がスリリングに化学教養の世界に誘う。逃走中の犯罪者が飛び込んだ緑色の水、錬金術師が発見した瞬き光る排泄物、帰属不明の土地・西サハラの「中東の石油国すら霞んで見える」鉱山、米国のソープオペラなど魅力的アプローチで、現代地政戦略の悪夢になるかもしれないリン資源の現況提示は、戦略・農業・環境・サイエンス的知性問題の三点を警鐘する。懐古的な資源循環社会を希求するのは厳しい。本書は人体の善き在りかたを問い直す物語でもある。2023/11/07

よっち

37
肥料として農業を支え、人類に不可欠な元素リン。持続可能な農業システムが崩壊寸前の状況で、そう遠くない未来に枯渇するとされるリンを巡る争奪戦に警鐘を鳴らす一冊。増え続ける人口を支える食糧を賄う上で、貴重な肥料として農業に欠かせない元素リン。鉱床をめぐって各国が血みどろの争奪戦を繰り広げる一方、海洋や河川に垂れ流され汚染し続けている矛盾。食糧危機を回避するために今すぐすべきこと、各国で始動しはじめたリン再利用技術も紹介されていましたが、地球上にあるリンの七割近くがモロッコに埋蔵されている事実に驚かされました。2023/08/22

Miyoshi Hirotaka

29
作物の生育は最も入手しにくい栄養素により制限される。それが肥料の三要素のリン。入手源が戦死者の骨、鳥の糞の化石、鉱山と大規模化したことで食糧増産が可能になり、地球人口の増加を支えた。一方、埋蔵量の偏在は食糧生産の不安要因。合成洗剤にも使用され、生活排水は湖沼や河川を富栄養化し、植物を毒化してきた。厄介なことにリンは自然循環しないので、人工的に循環させる必要がある。有力な解決方法は昭和期まで残っていたリン循環システムの復活。下水道の普及で淘汰された汚穢業を復活させること。解決策は意外に身近なところにあった。2024/10/15

ガットウ

22
★★★★4.3点。昔、20世紀3大発明の1つは科学肥料と聞いて、その発想なかったわと大いに感心したものだけど、本書も雑学的楽しさに溢れた素人にもお薦めの1冊でした!2023/08/06

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