出版社内容情報
貴族の晩餐から庶民の食事まで、中世ヨーロッパの食文化を当時の写本から徹底的に読み解き、食材と献立、調理から案内する。そこには意外なほど豊かな中世が垣間見える。当時を再現する60あまりのレシピ集とともに、ご賞味あれ。
内容説明
食材と献立、調理から眺めると、意外なほど豊かな中世の日々が見えてくる。当時の食生活を生き生きと描いた100点あまりの図版、そして「再現」レシピとともに、ご賞味あれ。
目次
第1章 美食家のパラダイス
第2章 私たちの日ごとの糧
第3章 野菜という万能食材
第4章 肉の虜
第5章 深海の恵み
第6章 創意工夫に富むソース、魅力的なスパイス
第7章 選りすぐりのチーズ 乳と卵の料理
第8章 すばらしいデザート
第9章 イポクラスとミード
第10章 忘れられた香りや味を求めて
中世風夕食向けの推奨メニュー
現代の料理人のための中世風レシピ
著者等紹介
クレメッティラー,ハンネレ[クレメッティラー,ハンネレ] [Klemettil¨a,Hannele]
フィンランド人歴史家、中世研究家、著作家。フィンランド、トゥルク大学で文化史を学び、トゥルク大学の文化史非常勤教授を務める。中世後期の文化史に関する著書がある
龍和子[リュウカズコ]
北九州市立大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あや
3
野蛮と誤解されてきた中世ヨーロッパの食生活を、主食、肉、魚、スパイスなどと章立てして解説。食材以外の要素を解説したコラムが豊富で、巻末には再現レシピもある。スパイスとソースがいかに重要か、というかほぼそれ(とアーモンド)に左右されていると言っても過言ではないことがよくわかる。和訳も自然で読みやすかった。2023/11/18
千代
0
興味深いけど文章が多くて頭に入らなかった。野菜や肉魚介、スパイスなど章立てて書かれているので、興味のある章を中心に、あとは斜め読み。図版多め、なのに再現レシピの完成写真や図はなくてしょんぼり。中世風夕食向けの推奨メニューとそのレシピが掲載されているのが参考になっていい。作れないけど献立大事。肉の虜…みんな肉好きだよなぁ。ロイヤル・ロティサリー・ターナーやミート・カーバーの称号いいな。2024/06/03
藍
0
難しくはないのに読みにくい文章だけど興味深いのでどうにか読み切る。2024/03/01
kaz
0
資料を中心に飛ばし読み。貴族だけでなく、庶民や農民の食生活にも触れていることが面白い。原書はフィンランド語。図書館の内容紹介は『料理書やレシピ集、請求書、税金の記録、帳簿や日記といった中世末期の資料や現代における調査・研究を根拠として、レシピや中世の食文化の特徴を、100点あまりの図版とともに解説。再現レシピも紹介する』。 2023/12/10