出版社内容情報
16世紀のマキャベリに始まる「軍事戦略思想」の推移・進歩を、その歴史に影響を与えた70名あまりの戦略家の生涯・業績・評価として事典形式で詳述。分かりやすい記述と同時に最新の研究成果を踏まえた決定版。
内容説明
経歴から戦略の詳細と評価、影響、関連情報、さらにそれぞれの参考書誌まで、コンパクトにわかりやすくまとめた必携版!「近代軍事思想の創始者」マキャヴェリにはじまる軍事戦略家70名を収録、索引も付録。
目次
第1章 主権国家の成立から絶対王政期にかけての戦争
第2章 国民国家の時代の戦争
第3章 総力戦に向かって(第1次世界大戦まで)
第4章 機械化戦争の時代(戦間期以降)
著者等紹介
今村伸哉[イマムラノブヤ]
1935年生まれ。防衛大学校および日本文化大学元教授、陸上自衛隊幹部学校元教官、ライデン大学(オランダ国防省付)・ウイーン大学元客員研究員。防衛大学校(応用化学)卒業、陸上自衛隊幹部学校指導幕僚課程修了、国士館大学大学院政治学研究科修了
小堤盾[コズツミジュン]
1963年生まれ。軍事史研究家。早稲田大学大学院文学研究科修了
三浦一郎[ミウライチロウ]
1961年生まれ。埼玉工業大学講師、陸上自衛隊幹部学校元講師。早稲田大学大学院法学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nizi
5
軍事史上多大な影響のあった戦いの当事者、及び著作を残した人物の一覧。該当人物の生涯はさらりと流され、なにを成し遂げ、どのような思想背景があるかを解説する。なので、これ誰みたいなマニアックな人物も載っている。それにしても当時の軍人というのは頭の中身を知らせておきたいと思っているようで、たいてい著作が残っている。対照的に戦争指導者だったはずのリンカーンは、ただの一冊も本を書かなかったそうだ。2025/02/19
大森黃馨
5
自分のような一般人には直接に役には立たないものの新規的ではなく温故知新的な啓蒙をもたらしてくれ脳の厚を増してしくれるまたページ数の割りには意外とさくさくと読み進められるお勧めの書だが挙げられている参考文献が洋書だったり或いは日本語に訳されてはいても発行が太平洋戦争の前や戦中というものばかりなのには参るそれにしてもこれら名立だる戦略家達の著作を果たして日本の戦前の軍人達や政治家達は目を通し研究をしたのだろうかまた戦後の太平洋戦争の研究はどうなのだろうか 2023/03/09
てっき
2
アマゾンで気になって購入した本。中身は各著名人毎に戦歴や思想を記載した事典。17世紀頃から20世紀中盤までの欧米露の著名な軍事思想家は網羅されているかと思うが、ここで言う思想、というのをどう判断するか、即ち当該人物を記載すべきかいなかについてはかなり議論を生みそうな人選にはなっている。(軍歴が伴わねばいけないと冒頭で言いつつ、純粋な思想家が載っているとか、逆にレーニン等の政治家でありつつ軍事戦略に多大な影響を及ぼした人物の記述はなし) いくつかマイナーな人物については新しい発見があったのは良かった。2023/05/20




