出版社内容情報
壊れかけた本をそこに込められた思い出をそのままに修繕する「書籍修繕」。らくがきでいっぱいの絵本、何度もめくってバラバラになった辞書、祖母が何十年もつけてきた日記帳。今までもこれからも、大切にされてきた本が蘇る。
内容説明
アメリカの大学院で書籍修繕の魅力に目覚めた女性は、ソウルに帰って書籍修繕店を開いた。お客さんはごく普通の人たち。職人として数多くの依頼に向き合ってきた思いを綴ったノンフィクション。
目次
生き残る本『’89施行 改正ハングル正書法収録国語大辞典(上下)』
落書きという記憶装置『ガラスのくつ』
「修繕」と「復元」の違い『Great Short Stories of Detection,Mystery and Horror』
代々受け継がれる本、その思いを込めて『韓英聖教全書 改訳ハングル版』
亡きあとに残された本『カット図案集』
テーラーになった気持ちで『Breakfast at Tiffany’s』
時間の痕跡を観察する仕事『FOYERS ET COULISSES‐OP´ERA Vol.1‐3』
バターと小麦粉の跡が増えていきますように『Recipes from Scotland』
あなたの破れた一センチはどこですか?『Lego Hidden Side Issue 2』
ここはもうすぐサンシュユの花咲く季節です おばあちゃんの日記帳〔ほか〕
著者等紹介
ジェヨン[ジェヨン]
傷んだ本を修繕する「ジェヨン書籍修繕」作業室代表。書籍修繕家、ブックアート専門家。韓国の美術大学で純粋美術とグラフィックデザインを学ぶ。2014年、アメリカの大学院に進学しブックアートと製紙を専攻する。指導教授の勧めで、大学図書館付属の「書籍保存研究室」で働きながら書籍修繕のノウハウを一から学ぶ。3年半で1800冊の蔵書の修繕を担当した。帰国後、ソウル市内に「ジェヨン書籍修繕」を2018年2月にオープン。書籍修繕家として本だけでなく紙類(しおり、フォトスタンド、ポスター、LPジャケットなど)全般の修繕に携わっている
牧野美加[マキノミカ]
韓国語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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