出版社内容情報
ナディア・フェルキ[ナディアフェルキ]
著・文・その他
野村 真依子[ノムラマイコ]
翻訳
内容説明
世界でさまざまに引き継がれている母系による民族・社会。いかにして生まれ、歴史をつむいできたのか。写真家にして研究者でもある著者が10年にわたって撮り続け、交流してきた貴重な記録と写真。2021年フランス書店賞受賞作!
目次
1 モソ族
2 サンブル族とトゥルカナ族
3 サポテコ族
4 トゥアレグ族
5 ミナンカバウ族
6 ビジャゴ族
7 ナバホ族
8 ウェッサン島民
9 コモロ人
10 キフヌ島民
著者等紹介
フェルキ,ナディア[フェルキ,ナディア] [Ferroukhi,Nadia]
フォトジャーナリスト。大学では国際関係学を専攻。国際機関を含め、さまざまな媒体で活躍している。地球の豊かさと多様性をテーマに訴え続けている。パリ在住
野村真依子[ノムラマイコ]
フランス語・英語翻訳者。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了(美術史学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
41
母系社会の定義から紹介されていますが、どのようにその社会が形成されていったかという成り立ちは多様で、考えさせられます。ケニヤ・トゥマイの90年に設立されたばかりの女性の村は、その成り立ちや辛い過去のエピソードも含め、原始にもこのような女性社会があったのでは?とドキドキしました。美しい写真集でもあります。2022/09/28
noko
3
世界の母系社会の人々の写真集。解説もあります。伝統的に母系の所、なるべくしてなったところ様々。中国モソ族は伝統的母系社会。モソ族は自分の生物学上の父を知る事は大切ではない。旅行業者は中国人男性を女の王国に引き込もうとしていて、性的対象として利用できるとみなされている。ケニアサンブル族の女性は辛い過去を持つ。2002年に作られた村で女性であるが故に受けた酷い事から逃げて来た人々だ。男子禁制なので男児は16歳まで留まれる。ここの人は自給能力を持ち、自立した生活をしている。彼女らをサンブル族の男は敵視している。2023/09/14
バーベナ
3
女系でなく母系社会。両足で地を踏んで生きる、子孫を残していく、その尊さ。男性、女性、それぞれの役割って、宗教や経済等、外部からの価値観を押し付けられなければ、もっと流動的に上手く働いていたのではないかと思う。2022/10/26
Maumim
2
人類学の観点から、世界で女性が中心に回っている少数の社会を眺める。写真がやっぱり美しい。ケニアのトゥルカナ属とサンブル族も出てくるよ。2022/11/08
kaz
2
母系云々もさることながら、各地の習俗をとらえた写真がとても美しい。図書館の内容紹介は『メキシコ・サポテコ族、インドネシア・ミナンカバウ族、フランス・ウェッサン島民…。世界の「母系社会」はいかにして生まれ、歴史をつむいできたのか。10年にわたって撮り続け、交流してきた貴重な記録と写真を収める』。 2022/10/07
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