出版社内容情報
カトリーヌ・ヴィトール・ド・ヴァンダン[カトリーヌヴィトールドヴァンダン]
著・文・その他
太田 佐絵子[オオタ サエコ]
翻訳
内容説明
世界の移民の現状が一目瞭然でわかるアトラス!移住という現象を理解するために、新たに作成された100以上の地図とグラフが、さまざまな社会通念に疑問を投げかける。
目次
さまざまな移住、要因と展望(移住の流れのグローバル化と地域化;国際化した移住の要因 ほか)
ヨーロッパ、世界のおもな移住先のひとつ(ヨーロッパ、移住の地;ヨーロッパの移民・難民危機 ほか)
激動する途上国―アラブ世界、アフリカ、アジア(地中海南岸、論争の的となった移住地域;サハラ以南のアフリカ、域内移住と国際移住 ほか)
新世界―移住の地(アメリカ、移民がつくり上げた国;アメリカ、同化か多文化主義か ほか)
未来に向けた政治的課題(「グローバル都市」、移住の新たな顔;移民送り出し国の移民政策 ほか)
著者等紹介
ド・ヴァンダン,カトリーヌ・ヴィトール[ドヴァンダン,カトリーヌヴィトール] [de Wenden,Catherine Wihtol]
フランス国立科学研究センターがパリ政治学院と共同で立ち上げた共同研究ユニット、国際関係研究所(CERI)の名誉研究部長であり、国立移民史博物館運営委員会のメンバーでもある。パリ政治学院の教授もつとめている
太田佐絵子[オオタサエコ]
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
41
新刊コーナーから。フランスの研究所によるデータ解析のため、ヨーロッパに重点が置かれています。COVID中のデータも多く、コロナ政策を思い出しながら読みました。2022年ロシアのウクライナ侵攻には言及がないけれど、こちらの問題が次回は大きく反映されるだろうなあ…。ロシアがアメリカに次ぐ世界第二位の移民受け入れ国であること、死亡率が高く出生率が低いことも説明されており、暗い気持ちになりました。このような要因もウクライナ侵攻理由の一つなんだろうか…。2023/03/07
お抹茶
1
このシリーズを読んでいつも思うのは,地図は作り込んでいるが解説が物足りない。ディアスポラ政策として,トルコ,モロッコ,メキシコ,イタリアなどでは,二重国籍の容認や参政権の拡大などで,受入国にいる移民を通した国選選挙での影響力を確保しようとしているというのが新たな気づき。このシリーズは国別・地域別の区切りが多いが,移民というテーマはまさに地理的で,各ページの地図を順番に眺めるだけでも人の移動が見えてくる。2022/11/20