出版社内容情報
ヒトラーの奇妙な菜食主義、スターリンが仕掛けた夕食会の罠、毛沢東の「革命的」食生活、チャウシェスクの衛生第一主義、ボカサの皇帝戴冠式の宴会、酒が大量消費されたサダムのディナーなど、この本は暴君たちの食にまつわる奇癖やこだわりを描く。
内容説明
ヒトラーの奇妙な菜食主義、毛沢東の「革命的」食生活、ボカサの皇帝戴冠式の宴会…暴君たちの、食にまつわる奇癖やこだわり。独裁者たちの皿は全体主義を写す鏡であり、絶対的権力に対する渇望だけでなく、子ども時代にまでさかのぼる不安が反映されている。
目次
第1章 毛沢東―革命は、客にごちそうをふるまうことではない
第2章 ジャン・ベデル・ボカサ―フリーランチなど存在しない
第3章 アドルフ・ヒトラー―ワインを愛することを知らぬ者は、人生を愛することを知らない
著者等紹介
ルドー,クリスティアン[ルドー,クリスティアン] [Roudaut,Christian]
作家、プロデューサー
神田順子[カンダジュンコ]
フランス語通訳・翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業
田辺希久子[タナベキクコ]
青山学院大学大学院国際政治経済研究科修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nat
33
図書館本。面白いテーマだと思って借りたが、なんとなくピンと来なかった。本文にはないが、毛沢東の神格化された生涯を読むと、現在の中国の指導者にも繋がり、不気味な感じ。
ののまる
7
週刊誌みたいな口調(翻訳?)で、小ネタ満載。2024/04/08
むさみか
4
やはりボカサの逸話が 一番面白く 皇帝即位が馬鹿々々しく 思わず今の 中央アフリカの 首都の写真をみて ため息が出る 100万ちっぽりしか 人口がないのに ナポレオンを模した戴冠式 フランス大統領との 汚職問題もあり 著者の筆も乗りに乗ってて そこが一番のポイントやったね2022/10/04
高木正雄
2
内容自体は面白いと思うが嫌味ったらしい文体で読みにくい。毛沢東の晩年は面白かった2023/07/10
kizmy
1
読了、図書館本。毛沢東、ジャンべデル・ボカサ、ヒトラー、食卓という切り口から世界を震撼させた独裁者とその人生を紐解く。 鬼畜のようなヤツらかと思ったが、いつまでもオフクロの味が忘れられなかったり、自分の子には贅沢をさせなかったり、腹が出るのを気にしたり、なんだすごく人間ぽいのね!2023/09/24