出版社内容情報
死んだ人間、異能を得た動物、土地に根付く霊的存在――台湾にも妖怪は存在する。異なる民族間の交流によって生まれた妖怪たちの伝承や歴史をフィールドワークによって得られた資料をもとに辿る画期的な書。カラー図版多数。
内容説明
死んだ人間、異能を得た動物、土地に根付く霊的存在―台湾にも妖怪は存在する。異なる民族間の交流によって生まれた妖怪たちの伝承や歴史をフィールドワークによって得られた資料をもとに辿る画期的な書。カラー図版多数。
目次
北部(剣潭の魚精と龍怪;月裡 大稲〓の古井戸魔女 ほか)
中部(葫蘆〓を守る馬と兎;端午節の行事 穿木屐、〓鯉 ほか)
南部(林投姐の復讐記;陳守娘、幽霊となって不当な扱いを訴える ほか)
東部(鯉魚精と山猫精の戦い;美崙山の巨人アリカカイ ほか)
離島(蘭嶼島の悪霊イメージ;椰油部落の人食いタコ ほか)
著者等紹介
何敬堯[カケイギョウ]
1985年台湾・台中生まれ。小説家。妖怪研究家。国立台湾大学外国語文学系、国立清華大学台湾文学研究所修士課程に学ぶ
甄易言[シンイゲン]
翻訳家。静岡県生まれ。現在は台湾に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
68
今、台湾、妖怪ブームです。 人魚、虎姑婆、山猫の精、魔人仔、オランダ公女、幽霊船・・日本兵の霊もいます。 ヤン地、離島少数民族の伝説の方が面白い 台中在住若手作家。 注意、東部と中部の地図が逆に誤掲載。2022/11/05
qoop
7
〈妖怪〉という日本由来の言葉を用いることで、台湾の怪異の文化を掘り下げようとする試みに基づいた一冊。妖怪の語意も台湾の事情に合わせて改変されていて興味深い。古典的な伝説/怪談も、新視点からの再解釈を施すことで見える景色が変わるのだろう。新たな補助線を引くことで、大陸的な怪異の解釈から台湾の独自性を見出そうと試みる著者の意気込みが伝わる一冊。写真も満載で、妖怪観光ガイド的な意味合いも。2022/07/08
takao
2
ふむ2023/08/10