出版社内容情報
ニーナ・エドワーズ[ニーナエドワーズ]
著・文・その他
内田 智穂子[ウチダチホコ]
翻訳
内容説明
駆除にてこずる厄介者とされる雑草。しかし環境や種類によっては有用なことが多くある。歴史的に薬や食材として利用され、生態系のなかで大切な役割も担ってきた。雑草について様々な視点から切り込む。カラー図版約100点。
目次
序章 気まぐれな自然
第1章 雑草とはなにか
第2章 雑草の歴史
第3章 イメージと比喩
第4章 不自然な選択:雑草の戦い
第5章 役に立つ雑草
第6章 食材としての雑草
第7章 野生的な雑草庭園
終章 雑草との共生
著者等紹介
エドワーズ,ニーナ[エドワーズ,ニーナ] [Edwards,Nina]
ロンドン在住のフリーライター、編集者。俳優としても活躍
内田智穂子[ウチダチホコ]
学習院女子短期大学英語専攻卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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木倉兵馬
1
雑草といっても人間のつごうで決まるもので、例えば小麦畑にニンジンが生えればニンジンは雑草として引き抜かれてしまう……という話から、アメリカ海兵隊もサバイバル術として薬草を学ぶとか、葛やイタドリなどは海外では超侵略的な勢いで生えていたりとか、雑草の生えた家は貧乏や困難の状況表現として定型化していたりとかなど、色々と面白かったです。この一冊である程度雑草を巡る文化を知りえますが、まだまだ学べるところは多そうです。2022/11/15
Mマジパン
1
雑草について膨大な資料を集め様々な観点から紹介した本。このような地味な存在に対して徹底的な調査と考察を行っているところがすごい。写真とかも多くて楽しい。読んでみると、やはりというかイギリス人の著者である。大英博物館やBBCの番組の充実度からも分かるように、イギリスのこのような面が斜陽と言われて久しいこの国が常に新たな文化を発信し、ノーベル賞受賞者を輩出し続ける底力となっているのだろう。ただ日本についての記事で少しおかしなところがある。色々と盛り込み過ぎた弊害かもしれない。2022/11/09