出版社内容情報
エリザはずっと兄の親友のトーマスを想っていたが、父はおろか兄ですら放蕩者の彼に近付くことを許さない。ほどなく父が縁談をみつけてきて、彼女は別の人との結婚が決まってしまった。
ある舞踏会の夜、エリザはトーマスと偶然二人きりになってしまい、彼にキスされる。人目につくことをおそれて逃げ出した彼女だが、そのあともトーマスを忘れることはなかった。
結婚生活は穏やかで平和だったが、事故で夫と義父が亡くなり、21歳の若さで未亡人となったエリザ。遠縁の跡継ぎが見つかったため、小さな娘がいるにもかかわらず、住み慣れた家からも追い出されてしまう。娘のためにも再婚相手を見つけようと決意して、社交界に出ることにしたが、トーマスに再会し……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
前作「伯爵家のメイドの秘密」で幼い娘と兄を頼って実家に出戻った未亡人妹さん(21歳…)。お相手は前作でもフラフラ登場していたお兄の親友です。女性の権利が全くと言っていいほどなかったこの時代。家族の女性を愛しているからこそ、相手の男性にしっかりと条件を付けたんだなあ…としんみり。男子も不器用ですが、幼い娘を抱えているため慎重にならざるを得ないとはいえ神経質な女子にもイライラ。最後まで心配でしたよ、おばちゃん。彼女の出産時のエピソードでとろけたなあ。面白かった。三作目は出るのかな?2020/11/04
EDAMAME
8
幼馴染である放蕩貴族と子持ち未亡人ヒロインの王道なロマンス2020/04/23
みみ45
1
邦題が内容と会わないのはいつものこととして、ひそかに想いを寄せてい放蕩ものの兄の親友と、親友の妹で大切にしなければならないジレンマとの間のやり取りが丁寧に描かれていて、面白かったです。2020/06/07
-
- 和書
- 読売ジャイアンツあるある