出版社内容情報
仕事と家を手に入れて幸せな日々を送るティファニー。しかしまたも死体に遭遇。そのうえ容疑者はティファニーの愛するサミールで!?
内容説明
40歳で独身のティファニーはつまずいた。よく見てみるとそれは、半分雪に覆われた男性の遺体で、少し前まで公爵家に仕えていたフットマンだった。彼は女癖が悪いことで有名で、メイドたちに手を出し、パブで女性に暴言を吐き、金銭トラブルも起こしていた。ティファニーとも確執があったため犯人なのではないかと疑われたが、逮捕されたのはサミール。さらに彼には、想像もしなかった大きな秘密があり、ティファニーの心は乱れるが、自分の信じる愛のために、犯人を捜すことを決意する!
著者等紹介
ラーセン,サマンサ[ラーセン,サマンサ] [Larsen,Samantha]
アメリカのブリガム・ヤング大学とノース・テキサス大学、イギリスのレディング大学の学位を持つ。現在は夫と子どもたちと、アメリカのユタ州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BECHA☆
7
めでたく仕事も家も手に入れたティファニー。本人も周りもサミールとほどなく結婚するに違いないと思っていたのに、サミールにはまさかの秘密が!? 有る朝出勤途中で死体を発見したティファニー。それが前作の事件でお屋敷を追われた元フットマンだったりしたから、犯人の疑いはティファニー、サミールに。奇想天外な時代の事情や偏見にどうやって勝利するのか、現代っ子メアリへの処遇も含め、ティファニーの柔らかな心意気に幸せになってね❣と思う。2025/03/23
aiko
5
前作『公爵家の図書係の正体』に引き続き、18世紀英国を舞台に図書係を務めるティファニーに降りかかる殺人事件。 女性や肌の色が違う者たちが受ける数々の差別や偏見は今ある問題と地続き。様々なテーマが盛り込まれ、今この時に読めて良かったと思う作品でした。ミステリ部分がデウス・エクス・マキナ的だったりと気になるところはありますが、それ以上に作品に込められたメッセージに打たれる作品でした。 同じコージーの『にせ者が看護師になる方法』やボニー・ガルマス『化学の授業をはじめます。』がお好きな方は合うと思います。2025/02/18