出版社内容情報
公爵との結婚を一週間先延ばしにすることに決めたベアトリス。そんなとき、かつてベアトリスの社交界デビューをさんざんなものにした張本人が現れ、ベアトリスの謎解きの腕を見込んである宝石を捜してほしいと言い……!?
内容説明
ベアトリスと公爵は大事な家族のことを思いやって、結婚を一週間だけ先延ばしにすることに決めた。そんなとき、思いがけない女性が突然訪ねてきた。彼女こそ、ベアトリスに「くすみちゃん」という不名誉なあだ名をつけ、社交界デビューをさんざんなものにした張本人。ところが、かつての意地悪さはなく、ベアトリスの謎解きの能力を見込んで、どうしても頼みたいことがあると言う。先祖から受け継いだ幻のダイヤモンドの在り処をいっしょに捜してほしいというのだ。未来の公爵夫人たるもの、過去を水に流す寛大さも必要よね?そこでベアトリスは快く協力することに。でもまさかふたたび、不可解な殺人事件に巻き込まれることになるなんて!?
著者等紹介
メッシーナ,リン[メッシーナ,リン] [Messina,Lynn]
摂政時代のイギリスを舞台にしたコージーミステリの本シリーズをはじめ、ロマンスなど20冊あまりの著書がある。デビュー作Fashionistasは16カ国語に翻訳され、一時はリンジー・ローハン主演の映画化も予定されていた。現在は息子たちとニューヨークで暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さやなか
17
シリーズ5作目。一番面白かった。ついに結婚しようまでに至った公爵様とベアトリス嬢。しかし世間は甘くはなかった。女の敵いつだって女。という言葉が思い浮かぶ。読んでいて色んなタイプの女性が登場するのも面白い。の中でやっぱりベアトリスが最強だ。敵をいなすシーンもそうだが、公爵様とのいちゃこらシーンも思わず吹き出す。「ーぼくは祭壇の前に立つまで純潔を守りたい。せめてそうできると希望を抱きたい。だから今すぐ服を脱がせたいという目でこっちをみるのはやめたまえー。」🤣起こる事件はシンプルだけど二人のコンビが魅力的。2025/02/11
きょん
9
結婚式を延期した1週間の間に、またも事件に突っ込んでいく主人公。デビュタントで主人公にひどいあだ名をつけ、嘲笑っていた女性の頼み事を引き受けるなんて脇が甘すぎると思うんだけど、公爵夫人になってからそれで大丈夫かな。と心配になった。2025/03/10
Naoko Takemoto
8
駄作。冗長にもほどがある。ワンシーンに数十ページを費やし、大した会話も内容も捻りもないのに、そこを精読しないと次の展開の意味がわからないというのがバカらしい。ベアトリスのキャラが突然尊大に。公爵に求婚されて、突然勝ち組化して、結構、公爵に対して生意気口を叩いていた。劇場主に扮したときは、公爵に全く喋らせず独壇場。ラストの出来過ぎ感は苦笑。もう腹一杯という印象でした。次作も読むだろうけど、惰性の行為にしかならないだろうな。2025/06/27
ふなこ
8
行き遅れ令嬢の事件簿シリーズの5巻。ベアトリスと同じシーズンに社交界デビューし、くすみちゃんという不名誉なあだ名を付けた夫人から相談事が…。あの時の悔しい思いを解決する時…!1巻と比べると、公爵さまに愛されてベアトリスの自己肯定感が上がっていた。本当よかったね、ベアトリス。次の巻も楽しみ。2024/12/10
ミド
5
結婚といえば女にとって一世一代の晴れ舞台となりそうなんだけどこの時代の貴族社会は違うのかな。結婚許可証をもらって即日結婚で本当にいいの?(してないけど)結婚するまでは純潔を守るということで、ただやりたいだけのように見える。嫁入りのためにドレスを新調したけど、叔父・叔母負担で大丈夫?倹約家なだけで財産はそこそこあるのか。ベアの父の株にも手をつけずに育て上げたのはすごい。それにしてもベアトリスってば美貌以外すべてを持っているという思考はなかなかすごい。2025/06/16