出版社内容情報
妊娠中のジョージーは、パリにいる親友ベリンダを訪ねることに。エッフェル塔に、カフェでのクロワッサン――春のパリはとても華やかだった。ところが夫のダーシーが、実はパリで生死をかけた任務にあたっていることを知り......
内容説明
妊娠中のジョージーは体調も落ち着いたことから、パリにいる親友ベリンダを訪ねることに。ベリンダはいまココ・シャネルの助手として忙しい日々を送っている。憧れのエッフェル塔に、カフェでのクロワッサン―春のパリはとても華やかだった。ところが夫のダーシーは到着したとたん、こそこそと別行動を取るように。じつは彼がパリで命がけの危険な任務にあたっていると知り、ジョージーはとても旅行を楽しむどころではなくなってしまった。おまけに、シャネルがジョージーのために特別なマタニティドレスをデザインすると言い出し、モデルとしてファッションショーに出演させると強引に決めてしまったから、さあ大変。前回のショーでの悪夢を思い出し、ジョージーは必死に断ろうとするが…!?
著者等紹介
ボウエン,リース[ボウエン,リース] [Bowen,Rhys]
エドガー賞をはじめ、数々の主要推理小説賞にノミネートされ、アガサ賞およびアンソニー賞を含み7回受賞経験がある。本シリーズ5巻『貧乏お嬢さまと王妃の首飾り』で2度目のアガサ賞に輝く。イギリス生まれで、現在は北カリフォルニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
34
ようやくつわりも落ち着き、パリに新婚夫婦が旅行?と思ったらやっぱり夫の任務関係。ハンサムで一途だけど、大変な夫を持ってしまった主人公なのよね…。今回はココ・シャネルが大活躍。ガートルード・スタイン(ピカソによる肖像画が有名です)も登場し、まさに華やかで退廃的なパリといった感じで面白かったです。きな臭くなってきたドイツとの関係、自分のことばかりのいとこ(のちのエドワード8世)…。お話はさらに大変な時代にさしかかろうとしています。2024/02/07
るぴん
27
シリーズ16作目。妊婦のジョージーは夫のダーシーの任務の関係で花の都パリへ。結婚してもまだ明かされないダーシーの仕事。何となく予想はついているけれど、いつか明かされるんだろうか?今回も身近で殺人事件が起きて容疑者にされてしまったジョージー。庇ってくれたのがあのシンプソン夫人だったのには驚いた!お腹も大きいのに、殺人犯と対峙する場面にはハラハラした〜💦次巻では赤ちゃんが産まれているかしら?2023/11/16
星落秋風五丈原
21
憧れのパリ旅行は、あくまで経費を出してくれる夫の任務の連れとしてというのが悲しい。しかし外に出ればジョージ―は王族の一人で、セレブとしての扱いを受ける。今回はヘミングウェイ、ガートルード・スタインがゲスト出演。「貧乏お嬢さまと王妃の首飾り」で会っているココ・シャネルが豪華な脇役として登場。そしてシンプソン夫人がいよいよ結婚目前自分は女王だと自信たっぷりに登場。ただ、ダイアナ期先&チャールズ、その息子と妻たちなど、この後の英国王室史を知っている人にはシンプソン夫人の要求なんて別に大したことがないと思われる。2024/02/25
み
17
さくさくと♪戦争が近づく…、。クイーニーは、次作はメイドに復帰??2023/12/16
かもめ通信
12
舞台はパリ。ジョージーと来たら妊婦だというのに、ダーシーの「出張」に同行するも現地では別行動で、親友ベリンダの部屋に滞在することに。そのベリンダはシャネルの元で修行中。そんなこんなでまたまたシャネルのファッションショーにかり出されしまうジョージーだったが、同時に「秘密の任務」を引き受けることに。となればもうまたまた死体に出くわしてしまうのもお約束。妊婦なのに無茶が過ぎると、本筋とは違った意味でもハラハラするが、今回、何よりも意外だったのは、シンプソン夫人がいい人にみえたことだったかも!?2025/05/20