出版社内容情報
貧乏貴族同士の結婚は新居探しもままならならず、途方に暮れるジョージーに屋敷を譲ってくれるという気前のいい話が。ところが屋敷の使用人たちはどこか様子が変。ジョージーの身にも危険が迫り、結婚準備どころではなくなり?
内容説明
「わたしたち屋根裏部屋で暮らすの!?」結婚式まであと1カ月だというのに、お金のないジョージーとダーシーの新居探しは早くも暗礁に乗り上げた。ところがそこへ、留守中の屋敷を譲ってくれるという気前のいい話が舞いこみ、喜び勇んでジョージーが屋敷を訪れてみると、留守を預かっている使用人たちは信じられないほど怠惰でどこか様子も変。それでも女主人として威厳をみせようとジョージーが使用人たちの振る舞いを正すと、その晩、何者かに仕組まれた罠であわや命を落としそうになり…。危険な新居に、似合わないウェディング・ドレス。そしてあれこれ口出しする義姉や王妃さま。問題は山積みで、はたして無事に結婚式を迎えられるのか!?アガサ賞受賞のミステリシリーズ!
著者等紹介
ボウエン,リース[ボウエン,リース] [Bowen,Rhys]
エドガー賞をはじめ、数々の主要推理小説賞にノミネートされ、アガサ賞およびアンソニー賞を含み7回受賞経験がある。英国王妃の事件ファイルシリーズ5巻『貧乏お嬢さまと王妃の首飾り』で2度目のアガサ賞に輝く。イギリス生まれで、現在は北カリフォルニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール リブレ
57
シリーズ12冊目。第二次大戦前夜の英国貴族の暮らしぶりを眺めながら軽やかに楽しめるミステリー。毎回、楽しみにしています。そろそろ飛行機が移動手段として出始めた頃。電報がまだまだ現役で、電話はまだ呼び出しの世界も残り、食事ごとに着替えを求められる貧乏貴族。メイド役のクィーニーの成長が素晴らしい。本作は南イングランドの貴族屋敷を舞台に、またまた一波乱。2020/06/14
星落秋風五丈原
36
いやぁ、一体第一作から何年経ったか。何と辛抱強い読者。やっとジョージアナとダーシーが結婚! 但し、ただ結婚させてしまうのでは面白くないと思った(そりゃ思うだろうな)作者の陰謀で、ジョージアナは次から次へとやってくるトラブルに立ち向かう。原題は「Four Funerals and Maybe a Wedding」でメインの結婚式に「Maybe(かもね)」がついている。タイトルは映画「フォー・ウェディング(Four Weddings and a Funeral4つの結婚式と1つの葬式」)」のパロディ。2020/10/29
ごへいもち
34
楽しかった。このレベルのコージーミステリがもっとたくさんあると良いのに2020/09/11
るぴん
32
図書館本。12作目にして、ようやくジョージーも結婚へ。だけど招待客やドレスデザイン、新居など問題は山積み。水道管の様なドレス、見てみたかったな(*´艸`)義姉のフィグが意地悪じゃなかったのは初めてかも⁉︎ひょんなことから住めることになった屋敷が今回の舞台だけど、怪しい使用人達の正体は予想通り。ジョージーは運がいいのか悪いのか…。クイーニーの登場をこんなに待ちわびたことはないし、彼女の逞しさに安心したのもシリーズ初!メイドとしてはやっぱりダメダメで、ちょっと安心。次はハネムーン編があるそうなので、楽しみ♫2020/07/08
かもめ通信
27
シリーズ第12作目。安心安定の面白さ。それにしてもまさか、クイーニーの登場にホッとする日が来ようとはw2020/05/28