コージーブックス 大統領の料理人 ３ 春のイースターは卵が問題―大統領の料理人〈３〉

ハイジー，ジュリー【著】〈Ｈｙｚｙ，Ｊｕｌｉｅ〉/赤尾 秀子【訳】

原書房（2016/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 439p／高さ 15cm
• 商品コード 9784562060511
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

イースターを目前に殺人事件が発生！　犯人を見つけるまで、ホワイトハウスの厨房は完全封鎖の大ピンチに！？

ホワイトハウスの料理を口にした高官が死亡。
そのせいで厨房スタッフ全員が犯人扱いされ、厨房は完全封鎖に追い込まれてしまった。
春の復活祭までに一万個以上のイースター・エッグを用意するなんて絶対に無理！　
唯一の道は厨房の嫌疑を晴らすこと。でも料理長のオリーが捜査に首を突っ込めば、恋人であり大統領の護衛官トムが解雇される。
万事休すの彼女が取った行動は!?

内容説明

ゲストの食の好みやアレルギー、出身地など経歴をくまなく調べあげて提供するホワイトハウスのディナーは安全なうえに、どこよりも美味しい完璧な料理。ところが、ディナーを口にした連邦政府の高官があろうことか死亡！総料理長のオリーは事件を聞きつけたマスコミに糾弾され、厨房スタッフは全員、ホワイトハウス関係者から犯人扱い。厨房は完全封鎖に追いこまれてしまった。春の復活祭まであとわずか。これでは一万個以上のイースター・エッグの準備ができない！間に合わせるための唯一の道は事件の真相を暴き、厨房の嫌疑を晴らすこと。けれどオリーが捜査に首を突っこめば、恋人であり大統領の護衛官であるトムの解雇につながる。八方ふさがりのオリーが仲間たちと取った大胆不敵な行動とは！？

著者等紹介

ハイジー，ジュリー［ハイジー，ジュリー］ ［Ｈｙｚｙ，Ｊｕｌｉｅ］
アメリカのシカゴ出身だが、ワシントンＤＣの威厳と歴史をこよなく愛す。アイスクリーム・パーラーやホットドッグ・スタンドに勤めたのち、役者や銀行員など様々な職を経て、作家になる夢を叶えた。シリーズ第１巻『厨房のちいさな名探偵』で２００９年度アンソニー賞、バリー賞、ラヴィー賞に輝き、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストの常連となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆのん]

大統領の料理人シリーズ3作目。大統領夫妻の催した晩餐会で国の要人が亡くなった。食事を用意したオリーと料理人達に嫌疑が掛かり厨房は閉鎖、オリー達は自宅待機となる。折しもオリーの母親と祖母がワシントンＤＣに来ているが次から次とオリーに災難が。1作目からあまし印象の良くなかったオリーの恋人、シークレットサービスのトムとオリーの間にも変化が。そしてシェフのバッキーの以外な一面とこれまでのシリーズに比べて今後のストーリーの発展を期待出来る内容になっているように思える。シリーズを追うごと面白くなってきた。

2018/03/30

[ユメ]

自分の作った料理を食べた人が亡くなる、というコージーミステリの王道ストーリーだが、主人公オリーはホワイトハウスのエグゼクティブ・シェフだけに事態は複雑。大統領の夕食会に招かれた要人が亡くなり、厨房のシェフたちは暗殺の嫌疑をかけられる。オリーはどんどん騒動の渦中に巻きこまれていき、彼女に犯人を突き止めてほしいと願う一方で、恋人のトムとすれ違ってしまうのが何とももどかしかった。厨房の統率のとれた連携プレーが見られないのにはオリーと同じくフラストレーションが溜まったが、その分シェフたちが一丸となる姿がよい。

2017/10/01

[ゆう]

シリーズ3作目。春の復活祭目前、ゲストが食事した後に死亡、厨房スタッフたちはホワイトハウス内外から疑いをかけられてしまう。今回は始まって早々事件が発生してしまい、序盤からすでに重いというか暗いというか。表紙がイースター感満載で可愛らしい分、内容とのギャップ…。このシリーズはほんわか空気がなかなか出てこない。なぜ？ でもオリー家族には癒されたぁ。いい家族。オリーとトムは今回ひとつの決断をしたけど、これからどうなるのかな？個人的には前作のギャヴ押しなのだが。ホワイトハウスの復活祭は楽しそう。卵転がしたいー

2016/05/09

[ジュール リブレ]

3作目を続けて読みました。このシリーズは、前作との繋ぎが少し悪いのが難点ですが、一作ずつ丁寧に仕込まれてますね。あと、タイトルが？春のイースター、は無いだろうに。秋のイースターなんて見たくも無いし。卵の問題、と言われても。表紙のイースターエッグの絵はなかなかでした。この辺の習慣は、あとがきにだけじゃなくて冒頭に注釈を入れた方が分かりやすいかも。さて、本作はいろいろ政治ネタも絡んできて、次作も期待です。未刊ですが年末だとか。ノンビリ待ちましょう。

2016/08/15

[しましまこ]

トム、やっぱりちっちゃいヤツだよ。

2018/04/15