出版社内容情報
ホワイトハウスの厨房で働くオリヴィアは男の逮捕劇に遭遇し、フライパンで犯人をぶちのめしたがために命を狙われることになり…!?
内容説明
「世界でもっとも重要な台所」と呼ばれる、ホワイトハウスの厨房で働くオリーは、小柄ながら腕と舌は確かなアシスタント・シェフ。彼女の任務は、大統領の朝食から晩餐会にいたるまで献立を吟味して、期待以上の料理で彼らの胃袋をつかむこと。ところがある日、ホワイトハウスに不法侵入した男をフライパンで打ちのめしたせいで、彼女は国際手配の殺し屋から命を狙われることに!いっぽう厨房では、たった一週間で重要な国賓晩餐会のメニューを決めるという前代未聞の事態が発生。オリーは、夢だった総料理長の座を射止めるためにもこの大ピンチを乗り切れるのか!?ホワイトハウスの舞台裏で大活躍する料理人を描くシリーズ第一弾!アンソニー賞受賞作。
著者等紹介
ハイジー,ジュリー[ハイジー,ジュリー] [Hyzy,Julie]
アメリカのシカゴ出身。アイスクリーム・パーラーやホットドッグ・スタンドに勤めたのち、役者や銀行員など様々な職を経て、作家になる夢を叶えた。『大統領の料理人―厨房のちいさな名探偵』は2009年度アンソニー賞、バリー賞、ラヴィー賞に輝き、ニューヨークタイムズ紙のベストセラー作家の一人となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
58
コージー・ミステリ、なのかしら?厨房って、大統領とその家族、世界各国の要人の食事を賄う、あのホワイトハウスの厨房なんです。師父と慕うエグゼクティブ・シェフのヘンリーの下、アシスタント・シェフを務めるオリヴィエは、間近に迫った国賓晩餐会と、勇退を決意したヘンリーの後任候補としての準備に追われる日々。ある日、ホワイトハウスの敷地に不法侵入をした男と鉢合わせした事から、ただでさえ多忙な日常はミッション・インポッシブルな状況に!小さな探偵、推理はしませんし、お料理の描写も少なめ。でも何故かクセになるシリーズです。2023/02/19
あむぴの
46
コージー・ミステリーというものを初めて読んでみた。でも、この作品はちょっぴりハードなので、コージーっぽくないのかもしれませんね。ホワイトハウスの厨房を舞台にした作品。何がおもしろいかと聞かれたらすごく困るんだけど、私には、すごくおもしろかった。ホワイトハウスの厨房という特殊な設定が、新鮮なのかな。でも、料理の描写が少ないのは残念。邦訳されている3作を全部読んでみよう。アメリカでは8作目まで刊行済。2008年アメリカ刊行。2015年5月、原書房。2016/06/13
ユメ
35
舞台はホワイトハウスの厨房。非日常の極みのような場所と、そこで作られる料理を堪能した。国賓晩餐会の豪勢なディナーにファースト・ファミリーが普段口にする家庭料理、両極端な献立を日々こなすシェフたちはひとりひとりがプロであり、チームとして機能する様も恰好よい。殊に会談を胃袋から成功に導くという任務には敬服。アシスタント・シェフであるオリーは、ある日ホワイトハウスに侵入してきた男をとっさにフライパンで殴ってしまったことで、謎の暗殺者に狙われるようになる。サスペンス風な波瀾万丈の展開で最後まで楽しく読めた。2017/05/28
ゆう
34
ホワイトハウスを舞台にしたシリーズ1作目。厨房で働く女性シェフのオリーはなぜか殺人事件に巻き込まれる。軽めのミステリーだと思ったのに思いの外ハードでびっくりした。オリーの恋人でシークレットサービスのトムがなんか冷たくない!?恋人がこんなことになってるのに!っていうねぇ~トムの魅力がいまいちわかんないなぁ…。最近読み終わった他の海外ミステリーのカップルがいい感じだったから特にそう思っちゃった。これからわかるのかなぁ、トムの良さが。最後のレシピは美味しそうだけど、料理のシーンとしてもっと出てくるといいのにな。2016/05/01
ごへいもち
29
アメリカのコージーミステリとしては読みやすかった。シリーズ化されているらしいがセントメアリミードよりは事件の頻度が高くでも不自然とはいえない舞台かもw2015/08/02
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