出版社内容情報
長い航海の間、船員や乗客は何を食べていたのか。船の形が簡素なものから堅牢なものに変わると食材の貯蔵や調理にも影響した。食糧補給の寄港地の食文化は海を越えた。有史以来続いてきた人間と海との歴史を探る。レシピ付。
内容説明
食糧確保の確実さが生死に直結する海。船の性能の進化や寄港地の食文化の影響を受け変わっていく海での食事の変遷を追う。レシピ付。
目次
第1章 古代と中世世界
第2章 探検の時代
第3章 海軍の帆船
第4章 19世紀の商船
第5章 移民船と奴隷船
第6章 蒸気船と缶詰
第7章 遠洋定期船と冷蔵技術
第8章 新しい技術―潜水艦、クルーズ船、コンテナ船
著者等紹介
スポルディング,サイモン[スポルディング,サイモン] [Spalding,Simon]
海事史家。カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、北アメリカやヨーロッパの博物館などでパフォーマンスや講演を行う。また、スクーナー船、スループ船、バルク船、ブリッグ船などに乗船し、実際に乗組員として勤務した経験がある。アメリカ、ノースカロライナ州ニューベルン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
21
興味深い内容。欧米を中心にした船の上での食事の話。船の用途や形態が変わることによって、変わる食事内容。食事に対するこだわり。古代から始まり、舟での生活から、移民、客、貨物など様々なものを乗せていった船。個人的に印象に残ったのは、中世の船上で豚を屠殺しようとして殺しきれず船まで傷つけてしまったり、逃がしてサメに食われたり。そこで生きていた人の生々しい記録の数々。章の中や最後に引用されている詩も味わい深い。禁酒法時代の船旅のうまい使い方には笑ってしまった。レシピも収録されており、どれかを作ってみたいと思う。2022/01/28
はなよ
18
第一章は紀元前との事で様々な地域の食料事情を紹介しているが、第二章の中世からはヨーロッパやアメリカなどのいわゆる西側に偏っている。 いくら紙面が限られていて、当時の欧米諸国の航海技術が秀でてたからといっても、その他の地域を無視して「歴史」とはいかがなものか。 せめて題名に「欧米の」と付ければいいのではないかと思う。2022/01/26
スプリント
14
船の食事は栄養の問題もさることながら 火の扱いと保存食の保管方法の進歩が重要な要素だった。 2022/02/22
植田 和昭
10
船の食事について細かく解説した本。19世紀や20世紀の客船の食事は、我々一般の人々よりはるかに高級だったことがわかる。また、船の飲み物についての歴史も興味深い。当時のレシピもついていて料理を再現したい人には、必携の書。日本の植民船についての記述もあるが、食文化については貧弱極まりない。ポーク&ビーンズは給食にはよくでるが、船内での基本色だったんだな。ダフとかについて知れたのもよかった。アルコールと米軍・イギリス軍の姿勢の違いも面白い。クルーズはいつかいってみたい旅行だ。2023/11/11
いとう・しんご
9
読友さんきっかけ。船の食生活は思ってたよりも悲惨で、やっと20世紀になってマトモになった、と言うことのようです。ウェスレーがアメリカに行く船でヘルンフート兄弟団の移民たちに出会って深い感銘を受けたというのはメソジストの間ではよく知られたエピソードですが、当時の移民船は旅程は風任せで数週間、蚕棚の寝床に食料はすべて持ち込み、カマドは取り合いという過酷なものだったということを知って、このお話に深い陰影のあることを学べたのは大きな収穫でした。2026/03/21




