出版社内容情報
学園では何が起きていたのか。殺害「自白」メール、教師・生徒たちの昏い過去、復讐、そして新たな悲劇……。『天使が開けた密室』の倉西美波におとずれた「最後にして最大」の事件。読者も翻弄する渾身の書き下ろし長編本格。
内容説明
殺害の「自白」メール、「秘密」をもつ生徒と教師たち。復讐、そして新たな悲劇…。倉西美波が母校の教師として遭遇した事件は、誰も予想できなかった「結末」を迎える。
著者等紹介
谷原秋桜子[タニハラショウコ]
推理作家。2001年デビュー
愛川晶[アイカワアキラ]
1957年福島生まれ。筑波大学卒業後、94年に『化身』で第5回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりオバ
35
一読では意識があちこちに行ってよくわからなかったので再読しました。一度目を通してるのでとても捗り一気読みできました!細かなところが目に浮かび映像を見ているようでした。普通の出来事とメール文が交互に出てきていて惹き込まれます。主人公は一体どうなるのか。果たして親友は。そして夫は!?どんでん返しは半端なかったです(*´-`)2021/12/08
rosetta
21
この人の落語シリーズ以外の本を読むのは初めて。作者名が併記されているのはどういう経緯があったのだろう。都下の私立高校を舞台にしたミステリ。事件の進行と告白文が交互に語られちょっとした叙述トリックの役を果たしている。女生徒にセクハラしたと言う冤罪で学校を辞めさせられた教師の恨みが犯行に至ったのか、と思わせておいて…殺された教え子は誰?校長と元市長を手にかけたのは?文中で言及される倉西美波の過去の事件も魅力的なので機会があったら読んでみたい。2022/02/23
寒っ!!
10
密室シリーズはかなり面白かったが,今回はガラッと変わった印象。やはり美波が仲間と行動しないため,ライトさがなくなったのだろう。内容的には大まかに予測できるものだったが,ヒントが分かりづらかった。2022/03/30
鳩羽
6
教師になった倉西美波の勤務する高校で、過去に起こっていた事件。その関係者と思われる人物が、復讐のために殺人を犯したらしい手記が綴られる。実の母に、身売りのようにして見知らぬ男との結婚を強いられた智は、成績優秀の美少女・美夏と親しくなるが…。久しぶりのシリーズで、最後は懐かしい面々が登場もし、懐かしいなという気持ちになった。ミステリの作り方が今風なのに対し、美波にあまり成長が見られないこととか、なんか人間関係の配置がぎこちなく感じられて、小説がこなれてない印象。かつての勢いのようなものがなく物足りなかった。2021/12/31
agtk
6
久々の倉西美波シリーズ。あの少女が、高校の先生か。物語はメールが挟まれながらの展開。謎もそうだが彼らのゆらぎが一体どうなることかと思いながら読んだ。名探偵のおかげで無事謎が解け、終盤、懐かしい名前がたくさん出てきたので、本当にシリーズが終わりかと思いきや……そうか、副題はそういう意味か。ある意味一番の驚き。2021/12/28
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