出版社内容情報
遣唐使はさまざまな文物とともに大量の「毒と薬」を日本にもたらした。それが藤原氏と天皇家の権力闘争に利用されていたとしたら……。薬物の専門家が複雑にからみあう時代と人間像を丹念に掘り起こし推理する。
内容説明
遣唐使はさまざまな文物とともに、大量の「毒と薬」を日本にもたらした。それが権力闘争に利用されていたとしたら…。複雑にからみあう時代と人間像を丹念に掘り起こし推理。毒と権力に翻弄され、騒乱相次ぐ天平時代を「毒薬博士」が独自の視点で喝破する!
目次
第1章 天平の毒の正体―遣唐使と正倉院薬物(古代の医療と大仏建立;鑑真の来日と正倉院薬物;養老律令と四つの海;正倉院雄黄は鳩の卵である)
第2章 天平の幕開け―平城京遷都、長屋王の変、光明子の立后など(藤原京から平城京へ;持統天皇と藤原不比等;天平時代と天平文化;長屋王の変から光明子の立后まで;聖武天皇と光明皇后)
第3章 天平の最盛期とその終焉―藤原四兄弟の台頭と死から称徳天皇の死まで(藤原四兄弟の台頭と死;吉備真備の生涯;藤原仲麻呂の台頭と凋落;孝謙上皇(称徳天皇)と道鏡)
第4章 竹取物語に込められた秘密とかぐや姫の正体―『竹取物語』は告発の書だった(竹取物語とは;かぐや姫と他の登場人物の正体;吉備真備と『竹取物語』)
著者等紹介
船山信次[フナヤマシンジ]
1951年、仙台市生まれ。日本薬科大学特任教授。東北大学薬学部卒業、同大学大学院薬学研究科博士課程修了、薬剤師・薬学博士。イリノイ大学薬学部博士研究員、北里研究所微生物薬品化学部室長補佐、東北大学薬学部専任講師、青森大学工学部教授、弘前大学客員教授(兼任)、日本薬科大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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