出版社内容情報
肥満、依存症、暴力、フェイクニュース……進化は目的に適合するように進むはずではないのか?なぜ適応進化に反するような問題を人類は抱えているのか?進化の遺産と現代の人間との齟齬や、定説の真相を軽やかにときあかす。
内容説明
進化は生存に有利さをもたらすはずではなかったのか?人類を悩ませる諸問題は進化と身体のミスマッチのせいで起きている!?適応進化と現代社会との齟齬や定説の真相をときあかす。
目次
第6章 ネットワークによる破壊的ダメージ
第7章 異常に暴力的な生物
第8章 嗜癖の必然性
第9章 フェイクニュースと思い込み
第10章 未来
著者等紹介
ハート,アダム[ハート,アダム] [Hart,Adam]
昆虫学者、グロスターシャー大学科学コミュニケーション学部教授。BBCのRadio4レギュラー・キャスターで、数々のドキュメンタリー番組を担当。100本以上の科学論文を発表。2015年に一般向け科学書『うんちの一生(The Life of Poo)』を著す
柴田譲治[シバタジョウジ]
1957年神奈川県生まれ。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
12
進化の不思議を知る。 ゆるやかに進化は行われるのでその進化がどのような目的であったのかははるか未来にならないとわからない。2022/11/20
jackbdc
11
下巻はSNS、暴力やギャンブルなど脳や社会に関する記述が中心。上巻と比較すると生命維持から集団の中でのポジション取りというような、欲求の段階が少し上がった気もする。最も印象に残ったのは報酬系の話。ドラッグの使用に伴う多幸感や高揚感が生存のために必要な刺激として感じられるように進化してきたというが、生命進化は私たちの脳にアクセルを与えブレーキ迄は授けてくれなかったらしい。依存症問題は自己責任と見做すのではなく、自然界に替わって社会がその入手可能性を統制する等の対処を行う必要が生じているのだと理解した。2022/02/27
Go Extreme
2
ネットワークによる破壊的ダメージ: 携帯電話のショート・ヒストリー ソーシャルメディアの台頭 毛づくろい うわさ話の力 ダンバー数 ソーシャルメディアは不適合か 異常に暴力的な生物: 暴力は進化の結果か 暴力の遺伝子的基礎 暴力素質を抑制 メディアの役割 暴力を減らす 嗜癖の必然性: ドラッグ 報酬系 使用から乱用、依存 環境としての政治 効能と入手可能性 リスク嗜癖 フェイクニュースと思い込み: 見当違いの信用 権威を信用 帰属 未来: 自然淘汰 今を生き残る 自己の利益 希望はある 自身を救済する2022/07/08
takao
0
ふむ2021/04/29