出版社内容情報
「死」とは何か。人はいつ、「死んだ」と見なされるのか。古代から現代にいたる死生観と弔いの歴史と変遷を、世界の各地域に広がるさまざまな宗教や慣習とともに、多数の図版を織り交ぜながら紹介。
内容説明
死者を生きているように扱う民族、長旅の装束で送り出す地域…。「死」はひとつではない。人々は「死」をどのように考え、弔ってきたのか。世界中の多様な「死のかたち」を、歴史と文化から総覧する。
目次
第1章 終わりか、それとも始まりか―死後の世界の捉え方
第2章 古代の葬礼
第3章 死と審判
第4章 すぐ近くにいる祖先
第5章 要求の多い死者
第6章 近代性、西洋の伝統
第7章 儀式の世界
第8章 死、現在、未来
著者等紹介
ケリガン,マイケル[ケリガン,マイケル] [Kerrigan,Michael]
オクスフォード大学卒。歴史全般に多数の著書がある
廣幡晴菜[ヒロハタハルナ]
英語翻訳者。東京大学教養学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学
酒井章文[サカイアキフミ]
英語翻訳者。武蔵野美術大学造形学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nao023
35
世界には色々な死の捉え方がある。 そのほとんどは、死を終わりと考えていない。死とは大きなサイクルの一つである。2025/01/27
スイ
17
古代から現代まで、世界の「死」にまつわる文化を、多数の写真や絵画と併せてまとめている。 考察もあるものの、広く浅く紹介、という印象。 でも、死についてどう考えるかというのはそのまま生をどう考えるかなので、様々な文化がどう取り組んだのかが読めるのは興味深かった。2021/03/08
スプリント
13
誰もその経験談を人に伝えられないことから 「死」は永遠になぞに包まれている。 「死」がどのように考えられ生活に寄り添っていったのかが理解できます。2022/01/10
ルーシー
8
図や写真が豊富(遺体の写真アリ)で飽きない。古代の神話も面白く、宗教・地域ごとの弔い方の違いも興味深い。死後の世界についてユダヤ教が結構ゾロアスター教から影響を受けているのには驚いた。現代では樹木葬など「自然に還る」を理想とする墓地が増えている。(巡り巡って古代エジプトの「私は生命の苗である」に戻ってきているような気もする)自分の地域の葬式はどうだったかなあなどと考えながら読んでいた。2024/08/08
らむだ
7
現代から過去、東から南まで。ありとあらゆる時代や場所における“死”や死に触れた人々の思考や想いを、写真や図を交えながら辿っていく。2022/07/05
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