出版社内容情報
愛とロマンスを象徴する特別な花、バラ。3500万年前の化石から現代まで、植物学、宗教、社会、芸術ほかあらゆる面からバラと人間の豊かな歴史をたどる。世界のバラ園、香油、香水等の話題も満載。カラー図版約百点。レシピ付。
内容説明
愛とロマンスを象徴する特別な花、バラ。3500万年前の化石から現代まで、植物学、宗教、社会、芸術ほかあらゆる面からバラと人間の豊かな歴史をたどる。世界のバラ園、香油、香水等の話題も満載。カラー図版約100点。レシピ集付。
目次
世界でもっとも愛される花
いにしえのバラ
棘のないバラ
王家のバラ
モダン・ローズの誕生
平和の象徴“ピース”と世界のバラ
バラ園―ロザリウムからラ・ロズレまで
新たなバラ園
バラと文学
バラと音楽・舞踊
バラと美術
花束・花びら・香水
著者等紹介
ホーウッド,キャサリン[ホーウッド,キャサリン] [Horwood,Catherine]
イギリスの社会史家。30年以上にわたって園芸に従事し、自身の3庭園をナショナル・ガーデン・スキーム(個人庭園を一般公開して収益を寄付にあてる団体活動)に登録しているほか、団体の補佐役も務める。ロンドン大学で学び、女性史、服飾史、園芸史、園芸などについて執筆活動を展開
駒木令[コマキリョウ]
翻訳家。ポピュラー・サイエンスから人文科学、英米文学まで幅広い分野の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
57
バラの季節にふさわしい本です。美麗図版多数、バラの歴史、文化が網羅的に述べられています。バラの系統図などを手元に置いて読み進めれば、理解が深まることでしょう(学名が出てくるので詳しくない方は必要です)。西洋でのバラの歴史はもちろんですが、東洋、イスラムでのバラの扱いを知ることが出来ます。バラ水での浄化、モスクの清め知りませんでした。園芸の歴史、ドラマチックでもあります。バラの詩、歌、絵画、バレエ、演劇。バラ水、バラ精油、香水、ジャム。美しい薔薇は幾多あれど自分の薔薇は思い出とともにあるものでしょう。2021/05/17
くみ
11
表紙のバラに惹かれて軽い気持ちで読み始めたら、想像以上に濃い内容で驚く。作者は「バラと園芸が大好き」な社会史の学者。好きだという気持ちは豊富な情報量で伝わってくるが、客観的かつ体系的にまとめられているので、内容に深みが増す。学者の本気を感じます。内容はバラの歴史、バラと文学、音楽、芸術、香水など。特に「育苗、ガーデニングの歴史」には思い入れがあるようで、勢いに圧倒される。普段園芸に疎い私でも引き込まれるように読みました。作者の熱量のおかげだと思います。そして、やはりバラにはなぜか惹かれますねえ。2021/06/13
masoho
2
史ではなく誌か。歴史ではなく多方面から見た(主に栽培と芸術面)薔薇について。面白かった。中国からも薔薇はもたらされているが、そのイメージは無かった。このシリーズを読もう。2022/07/20
茅野
1
同シリーズ4冊目。品種改良の歴史が思ったより浅くて驚いた。意外と最近。 「日本ではバラはイギリスのイメージが強いが」とあり、そうなのか……個人的には中東のイメージの方が強かった。2023/08/09
読生
1
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/45620586922022/03/29
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- 和書
- おいしそうなバレエ