出版社内容情報
古代中国から現代まで、生と死の両方を象徴する菊の知られざる歴史。菊をヨーロッパに運んだプラントハンターたちの秘話、浮世絵や印象派の絵画、菊と戦争、日本の菊文化ほか、菊のすべてに迫る文化誌。カラー図版約90点。
内容説明
「生」と「死」が錯綜する高貴な花の物語。古代中国から現代まで、生と死の両方を象徴する菊の知られざる歴史。菊をヨーロッパに運んだプラントハンターたちの秘話、浮世絵や印象派の絵画、菊と戦争、日本の菊文化ほか、菊のすべてに迫る文化誌。カラー図版約90点。
目次
序章 世界中で愛される花
第1章 誉れ高き皇室の花
第2章 茶の密輸と菊
第3章 ソサエティと展示ショーでの収穫
第4章 平時と戦時
第5章 キクの印象
第6章 文学の花束
第7章 意味と有用―キクの賑わい
著者等紹介
ウェイ,トゥイグス[ウェイ,トゥイグス] [Way,Twigs]
園芸史および庭園史研究家、著述家。園芸と庭園の歴史における社会的および文化的な側面に造詣が深い。イギリス、ケンブリッジシャー州在住
春田純子[ハルタジュンコ]
英語翻訳者。青山学院女子短期大学英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
6
図書館にて。私は「菊地」姓なのだが、菊花に興味が乏しいなぁ…。秋の花であり、9.9の重陽の節句の花である。日本列島に自生するのは野菊のたぐいであり、大菊のようなものは大陸からの輸入である。秋の花なので、稲のサイクルが同じ▲西洋にはジャポニズムとともにポピュラーになった。D.H.ロレンスの短編小説「キクの香り」、プッチーニのエレジー「菊」。東洋では秋は収穫の季節でめでたいが、西洋では秋は憂いのイメージが濃い。2021/03/28
もだんたいむす
3
う〜ん、やっぱりイギリスの話が中心だな。東洋からヨーロッパへ渡った菊が文化的にどのように受け入れられていくのかを、サラッと追いかけた感じ。2023/07/05
Go Extreme
2
世界中で愛される花:品種改良 グリーティングカード クロード・モネ「キク」 たった一輪・完璧さ 誉れ高き皇室の花:朝茶飲む僧侶静かなり菊の花 17世紀エイド時代の磁器 エンペラー・オブ・チャイナ 花まつり・キクの舞台や人形 菊の茶 中国の起源・日本のイメージ 歌川国芳 葛飾北斎 歌川広重 菊と刀・ルーズベネディクト 茶の密輸と菊 ソサエティと展示ショーでの収穫 平時と戦時:ヨーロッパ・ビザール ロスチャイルド家 キクの印象:モネ・キクのベッド 文学の花束:ジョン・スタインベック 意味と有用―キクの賑わい2021/05/09
茅野
1
同シリーズ17冊目。『カーネーション』と同じトゥイグス・ウェイ氏著。他の巻よりも大分情報が詰まっていてボリューミィに感じた。植物学の話よりも文化的な話が多い。 題材が題材なので、珍しく日本の話が主。西洋に伝わるのは遅かったらしい。 東洋と西洋で殆ど象徴することは真逆らしい。厄介だ。 135p.の「ポン・ジャポ」は「ポン・ジャポネ」の誤植か。2023/09/04
読生
1
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/45620586762022/01/15
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- 和書
- 景気の読み方