世界の「住所」の物語―通りに刻まれた起源・政治・人種・階層の歴史

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世界の「住所」の物語―通りに刻まれた起源・政治・人種・階層の歴史

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562057917
  • NDC分類 290.4
  • Cコード C0098

出版社内容情報

社会の近代化をはたすための条件である「住所」。住所のないインドのスラムから、ステイタスを求めて買われるマンハッタンの住所表記まで、住所にまつわる歴史と権力、人種、アイデンティティの問題を文献と取材から描く労作。

内容説明

住所はどのように作られたのか、人は住所に何を読み取るのか。住所のない古代ローマの移動方法から人の居住地の特定による近代国家のはじまり、デジタル式住所が変革を起こそうとしている現在まで、都市と人間の秘められた物語を描く。

目次

発展(コルカタ―住所はスラム街に変革をもたらすか;ハイチ―住所は疫病を防げるか)
起源(ローマ―古代ローマ人は何を頼りに移動していたのか;ロンドン―通りの名称の由来は何か;ウィーン―家屋番号は権力の象徴か;フィラデルフィア―アメリカ人はなぜ番号名の通りを好むのか;日本と韓国―通りに名称は必要か)
政治(イラン―通りの名称はなぜ革命家を信奉するのか;ベルリン―ナチス時代の通りの名称は「過去の克服」について何を語るのか)
人種(フロリダ州ハリウッド―南部連合の通りの名称は歴史の真実を語るのか;セントルイス―マーティン・ルーサー・キング・ジュニア通りがアメリカの人種問題について語ること;南アフリカ共和国―南アフリカの道路標識は誰のものか)
階級と地位(マンハッタン―通りの名称の持つ価値はどれほどか;ホームレス生活―住所不定でどのように生きるのか;未来―住所は滅亡に向かっているのか)

著者等紹介

マスク,ディアドラ[マスク,ディアドラ] [Mask,Deirdre]
作家。ノースカロライナ州出身、ロンドン在住。『ハーバード・ロー・レビュー』の編集者を経て、3年間弁護士や連邦司法事務員として働いた後、アイルランド国立大学で修士課程修了。ハーバード大学でライティング、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスで社会科学の教鞭を執った。NYタイムズ、アトランティック、ガーディアンなどに通りの名称に関する記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

88
過去20回以上の自分の引越し先の住所を振り返る。歴史、属性、そして思い出が頭に浮かぶ。Zipも含め、多様な命名の由来も興味深い。政治と人種に纏わる賛否は根深い。正解はない気がする。故に、what3words?効率的な選択肢の1つだが、アナログの良さ、心の喪失という感。冒頭のWVのエピソードが、もしかすると理想なのかもしれない。番号への市民の拒否感や、日本人の考察の件も印象的。因みに、通りではなく市の名称ですが、第二の故郷ともいえるKSのManhattanが、いつも笑いの種になる。はい、NYではありません!2021/02/05

yyrn

29
世界14の国や都市の事例を引き合いに、通りを名付けた理由(多くは為政者が住民を管理したりプロパガンダのために始まったが)名前があることのメリット(配達が容易、良好なイメージづくりなど)を住民も享受し定着していった歴史が綴られているが、通りの名付け話にたどり着くまでにかなりの文量でその国や都市の歴史が語られている。初見の話は面白かったが、後半のドイツのユダヤ人迫害や南アフリカのアパルトヘイトの対立にまつわる通り名の変遷は単なる名称とは言えない重さがあった。また、通り名の重さは、例えば全米に900個所もある⇒2020/11/30

グラコロ

16
DMや国の管理にわずらわされたくなくて住所を不要とする米国のある町。コミュニティーに参加できているという意識から住所がほしいインドのスラム住民。通りの名前でユダヤ人迫害(ドイツ)や黒人差別の歴史(米国)が読み取れたり、住所で疫病の伝染もとをつきとめたり、不動産価格を上げるためにおしゃれな住所に変えたり(米国)。お気に入りは、由来は別なのに経年とともにエッチな意味合いを持つようになった英国の通りの名。2021/04/26

kuukazoo

10
世界には住所が与えられていない場所がたくさんあり、そこに住んでいる人々もたくさんいる。住所はIDであり住所がなければ口座もカードも作れないし公助も受けられず就職も投票もできないし急病になっても救急車がすぐ来れない。一方で住所によって国に管理されることを嫌悪する人々もいる。そして住所はidentityでもある。欧米では政治や歴史に対する考えや感じ方から住民が通りの名称(多くは人名)変更を請願することが多く争いもある。日本でも行政上の都合で昔からの地名がどんどん消えているけれどそのへんはどうなのとか思ったり。2020/12/19

人生ゴルディアス

7
すごい示唆に富む本だった。通りの名称が政治・社会的問題になる。例えばそれが過去の事例にちなむ差別的なものだったら、それは消すのが正しいのか? それとも歴史として残すべきなのか?とか、通りの名がそこに住む住民の層を想起させ、地価が上がったり下がったりする可能性の指摘や、そもそも世の中には住所のない場所が数多存在するという指摘に驚かされる。地球上の土地を細かく区切って三つの単語の組み合わせで表現するスタートアップが話題になったが、話題になる理由がきちんとあったんだな…。2021/02/19

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