出版社内容情報
より多く、より良く生産する必要性が、より持続可能な農業の形態についての熟考をうながしている。全面的に改定された本書は、いかにしてみずからを養い、そして2050年の世界を養うべきかという、倫理的、社会経済的、地政学的な疑問に、予断によらない答えを提供している。
内容説明
ますますグローバル化する農業の現在の課題を理解するための100以上の地図とグラフ。
目次
現在と未来の課題
食料需要が変化した要因
食料生産の増加
増加する国際取引
農業と持続可能な発展
政策と活動
著者等紹介
シャルヴェ,ジャン=ポール[シャルヴェ,ジャンポール] [Charvet,Jean‐Paul]
フランス農業アカデミー会員。パリ大学ナンテール校名誉教授。農業地理学を専門とし、CNRS(国立科学研究センター)とナンテール校の共同研究ユニット「建築、都市、環境」(7218CNRS)のメンバーでもある。公立、私立の機関で講師や顧問もつとめている
太田佐絵子[オオタサエコ]
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒
ルヴァスール,クレール[ルヴァスール,クレール] [Levasseur,Claire]
フリーランスの地図製作者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
1
原著の出版は2018年だが,小麦の世界市場におけるロシアの輸出量の存在感の大きさはアメリカを凌いでいて,ロシアの食料安全保障の強さを窺える。コルホーズなどから引き継いだ大農場を巨大アグロホールディングやオリガルヒが運営し,北アフリカや中近東など小麦不足地域に近い利点を活かしている。フランスで出版された本なので,フランス国内の畜産,土壌汚染,有機農業,農村地域などにも言及しているが,アジアの記述は中国中心で,東南アジアや日本の事情はよくわからない。2023/01/15
Q-to
0
フランスで出版されたものの和訳なので、割とフランス視点が多め。 2017年のデータのため少し古いが、ざっくりと世界の農業に関することを学ぶには最適。 ただ、固有名詞が多く、少し頭には入りずらい。 でも、農業の形態が日々変化していることもよく分かった。 家族経営を中心とする小規模農業が、次々と集団化されることは効率の面では理解できる。 ただそれに合わせた農業政策が取られているかと問われれば疑問が残る。 特にEUがそれぞれの国に合わせた施策を取るのはかなり難し2023/05/21
Go Extreme
0
現在と未来の課題:世界の栄養不足と栄養過多・食科システムとアグリフードシステム・可耕地と水⇒ますます貴重になる資源可耕地⇒戦略的資源の奪取 食糧需要が変化した要因:都市化・人口増加 食料生産の増加:緑の革命・肉の生産⇒議論の的になっている活動 増加する国際取引:グローバル化と相場のさらなる不安定化・農業と気候変動 農業と持続可能な発展:生産性本位主義農業の悪影響 投入材による汚染 持続可能な農業 遺伝子組み換え植物の世界的普及・世界の良業従事者と此民 政策と活動:共通農業政策=CAP2020/11/28