出版社内容情報
クールなネコと愛嬌たっぷりのネコ。冒険好きなイヌと臆病なイヌ。なぜ性格が違う? そもそも動物の個性ってなに? 近年注目される動物の性格研究に野生生物学者が挑む。動物の個性と進化の驚くべき関係を楽しく読み解く。
内容説明
クールなネコと愛嬌たっぷりのネコ。冒険好きなイヌと臆病なイヌ。なぜ性格が違う?そもそも動物の個性とはなにか?近年注目される動物の性格研究に野生生物学者が挑む。動物の個性と進化の驚くべき関係を楽しく読み解く。
目次
第1章 わが愛猫と定説
第2章 個性の謎
第3章 勇敢な闘士か、愛情深きものか
第4章 食べるか、食べられるか
第5章 群れか単独か
第6章 旅好きか家好きか
第7章 生まれと育ちと
第8章 利己的な群れ、寛大な遺伝子
第9章 ペアになる単独者たち
著者等紹介
シヴィック,ジョン・A.[シヴィック,ジョンA.] [Shivik,John A.]
捕食動物の研究、調査、管理、とくにコヨーテの研究を専門とする。アメリカの野生動物の管理の仕事も行なう。専門の論文を書くほかに、ポピュラーサイエンスの本も執筆
染田屋茂[ソメタヤシゲル]
編集者・翻訳者。東北大学文学部卒
鍋倉僚介[ナベクラリョウスケ]
横浜市立大学国際文化学部卒。早稲田大学大学院文学研究科日本語日本文化専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
8
同じ種類の動物にも個性がある。 個性と進化について著者の身近な事例から様々な研究成果を結びつけて解説しています。2020/07/11
Votoms
7
定型的な動物の性格を云々する表現に核弾頭を打ち込む名著だと思う。たとえば、多くの人は(動物学者を含め)「○○という動物は凶暴で~人と同様の感情で解釈してはいけない」と言い出すわけだが、当然ながら動物にも多様な個性があり、それを進化の観点から説明している。それもクモやアメンボといった無脊椎動物も含めて個性の進化を議論しているのが素晴らしい。著者の動物に対する視点も共感できるところが多かった。最後の亡き愛犬にあてたメッセージにはとても感動させられる。2020/09/05
にしがき
5
👍👍👍動物(昆虫や単細胞生物含む)に個性がある、ということだけでなく、なぜ個性があるのか、多様性があることの意味、協力することの意義を科学的な視点で説いていく本。いろんな動物が登場するのが良い。2020/09/04
nyuunyaaa
3
動物の個性について、とくに同一種の多様性について書かれてて面白いと思いました。後半はその多様性から人間社会が学ぶことの意義と結びつけたりもし、さらにイノベーションの生まれやすい環境にまでほ掘り下げて考察されてて、動物形象とヒト社会の関係が論考されてます。動物の個性はヒトも含めて定量的に計測できないので、想像が膨らむ部分もあります。個人的にはクローンとスーパーチキンの事例が印象的でした。2020/09/06
Tash
2
この本は、動物の個性に関連した論文をテンポよく紹介していく一般向けの読み物です。著者の実体験(というか人生)を絡めながら進むので、科学エッセイと呼んでもいいかもしれません。科学的な立論を目論んだ本では決してないので、肩の力を抜いてお楽しみあれ。2021/04/07
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