出版社内容情報
ドイツは多様な顔をもつ国である。だれの目にも明らかな経済的成功をおさめてはいるが、深刻な分断と向き合ってもいる。本書は、100以上の地図および多くの資料やコンピュータグラフィックスをもちいて、このヨーロッパの大国の複雑さと挑戦を分析・評価するための、あらゆる鍵を提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
115
ドイツには40年以上前にいたことがあったのですがこの本を読んで認識をあらたにしました。やはり西ドイツだけのときとはかなり異なりいわゆる大ドイツということでEUの中でも発言権が大きいことがよくわかります。日本の東京一極集中と異なりいくつもの大きな都市が分散していてそれらに世界でも有名な企業などがあります。カラフルで見やすくわかりやすいので今後ドイツに行くときには観光案内よりもこれを持っていこうと思います。2020/10/28
yoneyama
9
地図が豊富でとてもわかり易い。フランス人目線で 書いたドイツの統計的なハンドブック。辺境伯領などの詳しい地図や、大戦後に失った東方領土のいきさつ、東ドイツがこの30年でもまだ置いていかれている中、ザクセンが復活しつつある現状や、北部工業地帯の不景気と相対的な南部の活況など、環境政策や国民の景観、自然重視の傾向なども納得の行くデータ集。大いに学ぶ。2020年刊。2021/07/30
HaruNuevo
6
遠くて近い隣人、フランス人だからこそ書けた本なのかな。地図というツールを使いながら、統計的事実に基づいて、ドイツという国の実像に迫る好著。ドイツという国は、国の総体で見たときと、東西、南北、州ごと、都市ごとで切り分けて見たときとで、見えてくる姿がいろいろと変わってくる。 この【地図で見る】シリーズ、いろいろ出版されているようなので、図書館で探してみよう。2021/02/06
サカナ
4
なんでタイトルがアレマンなんだ…と思ってたら。 仏語の書籍を蔵持先生が翻訳した本だった! なので基本スタンスがフランスとの比較。 興味深いデータが多いものの、ドイツについて(フランスについても)そもそもの輪郭?をよく理解できてないため(都市名言われて、位置もそうだが、咄嗟に大昔どの国だったのかとか、旧西か旧東かわからない)、歴史地理をもう少し勉強して再トライしたい。2024/07/01
takao
1
とてもわかりやすい 2020/02/13